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コラム

冬こそおいしく!Twitterでも大人気「JA全農広報部」さんに冬野菜を丸ごと味わいつくす食べ方を聞いた

Twitterのフォロワー数23万人超え!全農広報部が運営する公式アカウントを知っていますか? 国産農畜産物をおいしく食べる方法を140文字のツイートで発信している「JA全農広報部」さんに、Twitter運営についての裏話や、これから旬を迎える野菜のおいしい食べ方を教えていただきました。

最初のバズりはラッシーの作り方

――広報部でTwitterアカウントをはじめた経緯を教えてください。

「全農広報部【公式】日本の食を味わう」のアカウントは、2019年7月に立ち上げました。当時の部長が、「Twitterをやってみよう」と言ったのが、アカウントを開設したきっかけです。世の中的にSNSでの発信の重要度が増していたので、広報的にもTwitterを利用して発信していこうという流れになりました。

――部長さんの一声でスタートしたのですね。「こういうことを呟こう!」という内容は決まっていたのですか?

当初は、明確な目的や目標がない状態でのスタートしました。投稿をする内容を厳密に決めたわけではなかったのですが、我々は野菜、米、肉などを取り扱っている団体なので、食材の食べ方、旬の時期などを投稿していこうということだけは決まっていました。

――それが今やフォロワー23万人超えの大人気アカウントになっているわけですが、アカウント開設後、最初に反響があった投稿はどんなものだったのでしょうか。

2020年4月に、コロナ禍で飲食店や学校が休みになり牛乳の行き場がなくなってしまったことがありました。牛乳の行き場がなくなっても、ミルクを絞らないわけにはいきません。そのミルクは廃棄しなくてはいけないという状況の中で、農林水産省が日本の牛乳を救う「プラスワンプロジェクト」の呼びかけをしました。我々も牛乳を取り扱っている団体として、そのプロジェクトに賛同し、牛乳とヨーグルトを使ってラッシーを作りましょう! というレシピ投稿をしたところ、それがバズりました。

――その投稿でどのくらいフォロワーが増えたのですか?

4月になるタイミングでは700人ほどだったフォロワーが、ラッシーの投稿で1万人を超えました。それまでは、投稿するネタに悩みながら新商品や飲食店舗で行われる季節のフェアのお知らせなどを投稿していたのですが、このレシピの投稿がバズったことで読者にとって役立つ投稿が求められているということがわかりました。

1つでも多くの野菜が売れるように

――やはり、多くの方が見てくれるようになると反応も増えて投稿に力が入るものですか?

見てくださる方が増えたことで、反応の良い投稿、あまり良くない投稿がわかるようになりました。その中で、フォロワーさんたちに受け入れてもらいやすいネタを投稿できるようになったように思います。我々のアカウントは、フォロワーさんからのコメントに、細かく返信をしていくというよりは、比較的一方的な発信の運用になっていますが、投稿に、「おいしそう」「作ってみたよ」といったリプライがあるとうれしくなります。

――運用していく中で、発信する目的が明確になったりしましたか?

国産の畜産物を食べてほしいという思いを込めて発信しています。例えば、野菜が豊作になることはうれしいことですが、市場へ出回る量が需要をはるかに上回ると値崩れを起こしてしまうことがあります。そういう状況になりそうなときには、その野菜を使ったレシピを発信して1個でも多く売れてくれると良いなと思います。野菜のことをもっと知っていただければ、もっともっと野菜が食卓に並ぶことが増えるのではないかと思うからです。

――投稿を見ると、「まるごと焼いた」「ドカンと食べた」などダイナミックなツイートが多いのですが、これにはどんな狙いがあるのでしょうか。

ダイナミックにしようと狙っているわけではないんですが、大きくカットしてたくさん食べてほしいという思いはあります(笑)。Twitterは、1つの投稿が140文字、画像は4枚までという画像という制限があります。ツイートからリンクで別サイトへ飛ばすことなく、1つのツイートで完結できる投稿を心がけているので必然的にダイナミックなツイートになってしまうのかもしれません(笑)。

――そうだったんですね。でも、1つのツイートで完結するというのは見ている側としても見やすいと思います。

レシピはぜひ試していただきたいので、簡単に作れるハードルが低いものを意識しています。見た瞬間に味や作り方のイメージがつくものだと、「やってみよう!」という気持ちになると思うんです。私自身、あまり料理が得意なほうではないので、「私でもできそう!」と感じるものはみなさんにも受け入れられるだろうという思いもあります。

ダイナミックにおいしく食べる旬の野菜レシピ

――これからの時期(秋冬)におすすめの野菜とその食べ方を『JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方 』(KADOKAWA)から教えてください。

4等分するだけの豪快レシピ!キャベツ主役のポトフ

キャベツをどーんと縦に4等分にカットして、顆粒コンソメ少々と、ソーセージで煮込みます。キャベツが主役だけど、迫力があるから見た目は豪華。とろとろに煮込んだキャベツを口いっぱいにほおばれる幸せが、刻む手間なしで味わえる……といいことずくめなのです!

プラスベーコンで主役に!焼き白菜

白菜は縦4等分に切り、白菜の葉と葉の間に、ベーコンを1枚ずつはさんでいく(計6枚ほど)。フライパンにオリーブ油小さじ1を熱して白菜を入れ、3面を弱火で5分ずつ焼く。全体にこんがり&しんなりしたらできあがり。これで1人分!

1本買いして大量消費「大根のバターステーキ」

「ステーキにするとぺろりと食べられるのでぜひ。大根は2cm厚さの輪切りにし、500Wの電子レンジで1枚につき約5分、少し透き通るまで加熱して、バターを溶かしたフライパンで両面を焼く。醤油と砂糖で甘辛く照り焼き風に仕上げても、ポン酢をかけてもよき。ガーリックバターで焼いて照り焼きにすると……大人のみなさんはわかりますよね? ビールです!」と広報さん。子どもも喜びそうですね。

(TEXT:上原かほり) 画像提供:Adobe Stock

『JA全農広報部さんにきいた 世界一おいしい野菜の食べ方 』(KADOKAWA)

「料理がそんなに好きじゃない方にこそ、手に取ってもらいたい一冊です。本のページは野菜毎に並んでいるので、使い切りたいときや、スーパーで眺めていただけの野菜にチャレンジするときなど、さまざまなシーンでお役に立てる内容になっていると思います。これまでに食べたことがない野菜をどのように食べるかのヒントにもなると思うので、ぜひ日々の食生活に取り入れていただければと思います」

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