調理師資格を持っている食費節約が得意なFPです。
節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。今回は、ついつい財布の紐がゆるくなりがちな「ボーナス」について、知っておきたい考え方や使い方のポイントを教えていただきます。
ボーナスシーズンとなり、使い道に悩む方も多いのではないでしょうか。株式会社ロイヤルマーケティングが行ったPonta意識調査冬のボーナスの使い道によると、支給額は「20万円~40万円未満」が24.8%以上で最多。「40万円~60万円未満」が21.3%となり、使い道は9年連続で「貯金・預金」が37.3%で1位でした。ボーナスは貯蓄を増やすチャンスです。値上げ時代ですから、ボーナスの使い方も堅実にいきたいものです。
一方で、NGな使い方もあります。あなたのボーナスの使い道はOK? それともNG?!
値上げが続く中で、生活費が足りなくなることも多いかと思います。しかし赤字分をボーナスで補填するのはNG。毎月のお金が足りないのであれば、まずは毎月の出費を見直すことが先です。家計診断をしていても、お金が貯まっていないお宅はボーナスを給与振込口座に入れたままにしておき、徐々に残高が減っていき、次のボーナスが入金され家計全体ではマイナスにはならないが、貯蓄にもならない状態です。
また、同調査でボーナスを貯金・預金にあてると回答した人のうち約30%が、支給金額のうち75%以上を貯金・預金にしたいと回答しています。
ボーナスで貯蓄を増やすなら、先取りして生活費の口座とは別に貯めることが重要です。 住宅ローンのボーナス払いなど、ボーナスで支払うことが決まっているものは、ボーナスが入ったら、引き落とし口座にその分を振り分けておき、残りは7:3で、7割を貯蓄、3割は自由に使いましょう。自由と言っても全くのフリーではなく、お金の優先順位を考えながら、優先度合いが高いものから使うようにしましょう。
住宅ローンなどは金額が大きく長期にわたるので、ボーナス払いで計画的に返済するのも悪いことではありません。しかし、転職や企業の業績によってボーナスが減ることがあり、場合によってはボーナスが出ないこともあるでしょう。そうなってしまったら、早めにボーナス払いの負担が減るように、毎月の支払とボーナス払いの割合を変更しましょう。
住宅ローンのボーナス払いはまだしも、家電や服などをクレジットカードのボーナス払いにするのはNG。
ボーナスをアテにした買い物は、計画的な買い物とは言えません。その理由は、先にも述べたように、企業業績によってもボーナス額が変動する場合があるから。予想よりも少なく、ボーナスでは払いきれない可能性があり、不足分をどこかから補填する必要があります。
そもそもボーナス払いを多用するということは、毎月の収入では貯蓄ができていない可能性があります。必要なものかつ高額なものは、計画的に毎月定額を貯めたり、ボーナスの3割の中で買うようにしましょう。
衝動買いかつボーナス払いはNG度合いがさらにUPします。衝動買いをすることで、本当に必要な出費にお金を出せなくなる可能性があります。衝動買いをする際に、「この1年頑張った自分へご褒美」と、買う理由(言い訳)を探し、ボーナスも出ることだし…と後押しのこじつけをしてしまいがちです。
これではせっかくのボーナスも浪費で消えてしまい、貯まるはずの貯蓄も消えてしまうでしょう。思い当たる方は、普段からこれが本当に必要なのかどうかを冷静に考える習慣を身に付けましょう。
NGな使い方に心当たりがある方は、普段のお金の使い方をもう一度見直してみましょう。
画像提供:Adobe Stock
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
節約アドバイザー、FP、ファイナンシャルプランナー(AFP)FP技能士2級、消費生活アドバイザー、調理師、宅建士(登録)
公式HP:らくらく節約生活 https://www.maruyama-harumi.com/
ゆとりうむプロジェクト理事https://yutorium.jp/