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準備8分&混ぜるだけ!とろーりチョコがあふれ出す「濃厚フォンダンショコラ」

福田淳子

お菓子・料理研究家。シンプルなレシピが好評。

【準備10分以内で作れる、まいにち食べたい簡単お菓子 Vol.5】大変なイメージのあるお菓子作り。お菓子研究家の福田淳子さんが、工程を限りなく省いた、おいしいレシピをご紹介します。

お菓子作りは、大変でめんどくさい?
いいえ、そんなことはありません。
簡単に、手軽に、準備に時間はかけなくても、おいしくてかわいいお菓子は作れます!

作り始めてから10分以内で作業は終了。あとはオーブンや冷蔵庫におまかせの簡単レシピ。 省けるところは省いて、できるだけにシンプルな工程に!

今まで作ってきたお菓子の本は40冊以上。圧倒的な経験値を持つおうちおやつのプロが贈る、スペシャルレシピです。

フォンダンショコラ

フォークを入れると、中からとろーりとチョコレートが出てきます。濃厚で、ビターなおいしさは、冬のデザートにぴったり。おうちで作ったとは思えない、おいしさとルックスです。ココットの下準備が面倒な人は、すくってそのまま食べても!その場合は型にバターを塗ったりしなくてOKなので、さらにお手軽です。

材料を溶かして、順番に混ぜて流し入れて焼くだけなので、とてもシンプル。使うチョコレートや洋酒によって、いろんな味わいに変わります。この時期はクーベルチュールチョコレート(製菓用のチョコレート)がスーパーにも並びますので、板チョコの代わりに使うと、一気にラグジュアリーな味わいに。ホイップクリームの代わりにアイスクリームもおすすめです。簡単なのでぜひ作ってみてくださいね。

今回のポイント

<1>下準備をすることで、進行がスムーズに

材料を小さめに切る、室温に戻す、オーブン予熱など、それぞれの下準備をきちんと整えておきます。こうすると作業がテキパキと進み、時短につながります。

<2>最大のポイントは焼き時間の見極め

あらかじめトリュフを作っておくタイプと違って、真ん中のとろーり感は、ケーキの真ん中が固まる前にオーブンから出すことで生まれます。焼き時間と温度はあくまで目安。早く出しすぎると、逆さまにした時に崩れてしまうし、火を入れすぎると、とろーりがなくなってしまいます。9〜10分を目安に目と手で状態を確認します。

<3>すぐに型からはずす

<2>と同様、とろーり感を残すために、焼けたら3個全て、型からすぐに外します。型に入れたままだと、どんどん熱が入っていってしまいます。

<準備時間の目安 8分> 

材料(直径約7.5cmのココット3個分)

食塩不使用バター…50g
好みのチョコレート…50g
*入手できればクーベルーチュールチョコレートを使うとさらにおいしくなります。
卵…1個
グラニュー糖…大さじ1〜2
洋酒または牛乳…小さじ2
*洋酒はラム酒やブランデーがおすすめです
ココアパウダー…小さじ2
薄力粉…小さじ1
粉砂糖、ホイップクリーム…お好みで

下準備:
・ココットにバター(分量外)をしっかり塗り、底にオーブンペーパーを敷いておく。
・バターはいくつかに切る。チョコも割るか、荒く刻んでおく。
・卵は室温に戻す。冷蔵庫から出した卵をすぐ使いたい時は、マグカップに水を入れて1分レンジで加熱してお湯にし、卵をそのまま入れて、準備している間温めておく。
・オーブンは180度で予熱しておく。

作り方

.ボウルにバター、チョコを入れて湯煎にかける。湯の温度は60度くらいが目安。時々混ぜて、完全に溶かす。卵を入れて泡立て器でよく混ぜる。最初は分離したようになるが、混ぜるとまとまる。

.洋酒または牛乳を加えて混ぜる。ココアと薄力粉をふるい入れて、なめらかになるまで混ぜる。生地をココットに3等分し、入れる。

.180度に予熱したのオーブンで9〜10分ほど焼く。上部をさわって、生地が手につかないようならば出来上がり。側面にナイフを1周入れて、皿に手早くひっくり返し、ココットからはずす。好みでホイップクリームを添えて、粉砂糖を茶こしでふる。

*冷めると固まりますが、レンジで少し温めると、とろーりが復活します。
*粗熱が取れたものを冷蔵庫で冷やすと、レアチョコケーキになりますよ。
*焼きすぎたとしても、失敗ではなくふつうのチョコケーキになります。それもまたおいしいです。

福田淳子(ふくだ・じゅんこ)

お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順でおいしく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は40冊以上。
【Instagram】@junjunfukuda
【YouTube】抹茶のおやつ Chit Chat and Matcha

執筆者情報

福田淳子

お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順でおいしく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は40冊以上。

【Instagram】@junjunfukuda
【note】@sakuracoeur

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