さやえんどうの名産地である和歌山県では、3月にハウス栽培の出荷最盛期を迎えることから、「さ(3)」「や(8)」の語呂合わせにちなみ、今日は和歌山県の農協が制定した「さやえんどうの日」です。名前の通り「えんどう豆」の一種ですが、そこにはちょっとした、成長物語があるんです。
ぶりのように成長するにつれ名前が変わる魚を“出世魚”といいますが、「えんどう豆」も完熟に至るまでの成長過程で、カタチも名前もいろいろに変えながら食卓にのぼっています。
えんどう豆のできたての若い実。さやを食べることが本来の目的で、さやの中の豆が成長する前に若採りします。豆がほとんどできていない薄っぺらいものが「上質」とされています。
こちらもさやごと食べる「さやえんどう」の一種。グリーンピースの品種改良によって誕生したもので、絹さやとは違い、豆もしっかり成長しています。
別名「実えんどう」とも呼ばれ、若い実である「絹さや」から豆をもっと成長させたもの。さやは食べず、柔らかい豆を食べることが目的で、豆がふくらんだばかりの“未完熟”な青豆です。
完熟した豆は乾燥した状態で売られているのがほとんどで、水で戻し、煮て調理します。加工品の代表的なものは、あんみつに入っている黒っぽい「みつ豆」や「甘納豆」など。
「えんどう豆」の実ではなく、若い葉と茎を食べる緑黄色野菜。実はなくても、風味はやはりさやえんどうと似ています。
クックパッド内にある「さやえんどう」レシピは、5,780件(2014.2.21時点) 記念日にちなんで、パパッと今夜の食卓に使える副菜をご紹介しましょう。
ちらし寿司や煮物のトッピングなど、メニューの彩りとして使うことも多い「さやえんどう」。だからちょっと大きめの袋入りなどを買うと、一度では使い切れず、冷蔵庫の中で萎びてしまった……なんてこと、ありますよね?そんな失敗をしないための保存術も、クックパッド内に発見!残ったらすぐ実行してくださいね。
(TEXT:大河原裕美)