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コラム

タコ?冬瓜?それとも、恋をする!? 6月21日は夏至

『夏至』は二十四節気の1つで、北半球では「1年の中で最も昼が長く、夜の短い日」となります。W杯が行われているブラジルなどの南半球ではその真逆、『冬至』にあたる日になるそうです。

「最も昼が長い日」はウソ!?

「最も昼が長い日」と聞くと、【日の出が最も早く、日の入りが最も遅い日】と思いがちですが、実際には夏至を境にした前後1週間に、「日の出が最も早い日」と「日の入りが最も遅い日」があるのだそうです。ですから“日照時間が長い期間の中日”というのが、夏至の正しい説明になるのかも知れませんね。ただ週として考えてみても、梅雨の時期と重なっているので、あまり日が長いという実感をしにくいのが、本当のところでしょう。

豊作祈願に「タコ」を食べる!

現在とはちょっと時期がズレているかもしれませんが、『夏至』の頃は田植えの時期と重なることから、伝統的に豊作祈願をする風習があります。その祈願として、夏至から半夏生(夏至の11日後)の間に関西の一部地域で食べられているのが「タコ」。タコの8本足のごとく、稲の根が広くしっかり張るようにという願いが込められています。陸の上の豊作を海の生き物で祈願するという、どことなく関西らしいユニークな発想を、プリプリッとした食感と共に楽しんでみてはいかが?

作った人が1200人超!!めちゃうまの大阪テイストです♪

ドレッシングの美味しさがたまりません♪

夏野菜なのに、なぜ「冬瓜」!?

夏至の行事食というのではありませんが、この時期に食べて欲しい旬の野菜に「冬瓜」があります。れっきとした夏野菜だというのに「冬の瓜」と名付けられたのは、皮が丈夫で水分が失われにくく長期保存ができることから、“冬まで食べられる”という理由からだそうです。
冬瓜はビタミンCやミネラルが豊富で、水分もたっぷり含んでいるので夏バテ防止に役立つ上に、低カロリーだからダイエットの味方にもなってくれますよ!

ひんやりトロ~リの口溶け♪食欲が出ない日も、これならペロリ!

日本ではあまり聞きませんが、ヨーロッパには夏至の日に絡んだ、恋愛や結婚にまつわる伝説がいろいろあるようです。例えば、ポーランドには「夏至の夜は人々が恋に落ちる」という言い伝えがあり、ギリシャには「夏至の日に未婚の女性がイチジクの木の下に自分の持ち物を置いておくと、その晩、将来夫になる人の夢を見る」といわれていたりするそう。またイギリスのパワースポット「ストーンヘンジ」で行われる大規模な夏至祭りは、男性神「太陽」と女性神「地球」の出会いを祝うという意味が込められているといいます。
今日出会う人が、もしかしたら運命の人だったりするかも知れませんね。そう思うと、なんだかワクワクしてきます!(TEXT:大河原裕美)

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