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コラム

冷めてもおいしい!【きほんのパンケーキ】を作りましょう。

朝に作るパンケーキ

朝起きて、コーヒーやお茶を淹れてから、すぐに何かを忙しく始めるその前に。 今日の自分と向き合うために、パンケーキを焼いてみてはいかがでしょう。さっとできるので時間の心配はいりません。

ある日、パンケーキを焼いている時、自分と向き合っているような気持ちをふと抱きました。そしてまた、心が安らいでいく心地よさを感じました。それから時折、朝にパンケーキを焼くようになったのです。

急がず、ていねいに、同じ大きさで、きれいな丸のパンケーキを10枚焼く。すると、不思議と心が落ち着きます。なぜでしょう。丸を作るという単純な作業がよいのかもしれません。一枚ずつ焼いて、お皿に重ねていきます。

朝からパンケーキを10枚なんて! 大丈夫。冷めてもおいしいパンケーキです。

<材料(10枚分)>

薄力粉…100グラム(薄力粉はお好みのもので結構です。)
ベーキングパウダー…小さじ1杯
砂糖…大サジ1杯
塩…ひとつまみ
玉子…1コ
生クリーム…100ml
牛乳…100ml
サラダ油…大サジ1杯

まずは、生地を作ります

1.大きめのボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖、塩を入れて、よく混ぜます。
2.混ぜ合わせた粉類に、玉子を割り入れ、牛乳と生クリームを加えて混ぜます。仕上げにサラダ油を加えます。
3.生地を落ち着かせるため、ボウルにラップをして15分くらい寝かせておきましょう。

こんなふうに焼きます

1.フライパンを中火にかけ、ほんの少しのサラダ油を入れます。試しに生地を少し落としてみて、すぐに乾く感じになるまでフライパンを温めます。
2.お玉で生地を一杯すくって、フライパンの真ん中に静かに落とします。直径10センチくらいが目安でしょうか。うすく焼くつもりで、ちょっと少ないかな、というくらいです。生地を落とす時は、お玉をフライパンに近づけて、ゆっくりきれいに丸ができるようにしてください。
3.火が入り、少しするとぷつぷつと気泡が出てきます。パンケーキの焼けるいい匂いもしてくるでしょう。気泡が大きくなる前に、注意深くフライ返しで生地を裏返します。あわてずにフライパンを傾けながら裏返すと簡単です。

押さえてみて弾力があり、裏面もきれいに焼き色がついたら出来上がりです。

焼く時間の目安は生地をフライパンに落として1分。裏返して1分です。二枚目以降は、火加減に注意しながら焼いていきます。慣れるまでは、一枚ずつ焼いてください。

同じ大きさのきれいな丸になったパンケーキを、焼けた順番にお皿に重ねていきます。

すべて焼き終わったら、お好みで適量のバターを上にのせて、メープルシロップをかけて完成です。ジャムをそえてもいいでしょう。

時間が経って冷めても、バターとメープルシロップがしみこんで、とてもおいしくいただけます。ハチミツをかけてもおいしいでしょう。パンケーキは何度も焼くと手際もよくなり上手になるものです。

文:松浦弥太郎 写真:元家健吾

くらしのきほん

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