肉、魚、卵、乳製品、みりん、酒、だしを一切使わない野菜料理「ゆるベジ」で人気の料理研究家、“あな吉”さんこと浅倉ユキさん。ほかにも主婦のための手帳活用法「あな吉手帳術」など、女性のストレス値を下げる、をモットーに様々なジャンルで活躍しています。なんと今回、ゆるベジの良いところが詰まった5レシピをクックパッドに掲載していただきました!浅倉さんにお聞きしたレシピのポイントやゆるベジの基本を前後編にわたってご紹介します。
——ゆるベジについて教えてください。
「ゆるベジとはゆるいベジライフ、のことです。『野菜を食べなきゃ!』じゃなくて『野菜って本当においしいね』を楽しむライフスタイル。動物性の食材や砂糖も省いているので、野菜そのものが持つおいしさを感じられるレシピを日々、考えています」
「ただ野菜のおいしさって、他の食材より気づきにくいんですよね。お肉はそのまま焼けばおいしい。でも野菜は、手を加えないとおいしくならないんです。洗ったり、タネを取ったり、皮をむいたり、刻んだり、アク抜きしたり……。どうしても手間がかかるものですが、調理器具に頼ったりして、面倒な工程をなるべく少なくしているのが私のレシピです。下ごしらえを含めて、手をかける時間を10分以内にしているのでとっても時短なんですよ」
——なぜ、ゆるベジをはじめようと思ったんですか?
「ママ友と料理について話したとき、悩みの8割は「子供が野菜を食べてくれない!」だったんです。あと、ホームパーティをやったときにレシピを聞かれるのはほとんど野菜料理でした。野菜料理の需要を感じたし、みんなの悩みを解決したいなって思ってレシピを考え始めました」
「私は野菜が好きなので、野菜のおいしさを子どもはもちろん、大人の方にも知ってほしいなと思っています。野菜のすり下ろしを味の濃い、たとえばカレーに入れて子どもに食べさせるのは、野菜本来をおいしいって思ってもらえないところがあると感じていて…。素材の味を活かした料理で、子どもも旦那さんも自分も満足できたら一番ですよね」
クックパッドに公開している2つのゆるベジレシピについて、浅倉さんにポイントをお伺いしました!
「水の代わりにすり下ろしたにんじんを使っているので、粉をにんじんだけでまとめて生地にしています。砂糖は小さじ1しか使っていないけど、甘いんですよ。おろしにんじんはとても便利だし、冷凍しても味が変わらないので、使う量ごとに小分けして冷凍庫に常備しています」
「野菜におろした野菜をかけて食べるという、一見びっくりなドレッシングです。にんじんのドレッシングで野菜の甘さが引き立つんですよ。これには砂糖を一切使っていません。余ったおろしにんじんは、ご飯に入れるとオレンジ色になって彩りがUPしてかわいいですよ」