家族と一緒に食卓を囲む幸せな時間は、決して“当たり前”じゃない【あのひとの「思い出レシピ」/有村架純】

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今話題の“あのひと”に、印象深い料理の思い出についてインタビュー。今回は、2018年11月30日(金)全国公開の映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』で、國村隼さんとW主演を務めた有村架純さんにお話を伺いました。澄んだ瞳で柔らかく微笑みながら語る、有村さんの「思い出レシピ」をどうぞ♪

心に残るのは、料理を囲んで過ごした楽しい時間

――以前、メディアでお祖母さま直伝のポテトサラダを作っておられる有村さんを拝見したことがあるのですが、お料理は普段からよくされるんですか?

そうですね。お料理自体は好きなんですが、時間をかけてちゃんと料理を作るのは、お休みの日とか余裕のある時だけです。お仕事のある日は、現場に持っていけるような簡単なサラダを作るくらいで。

お休みの日に料理をする時は、私にとっては“無になれる時間”というか。仕事のことも何も考えず、無心で料理に集中しているので、ある意味良いリフレッシュにもなってますね。

料理をするようになったのは、料理好きだった母の影響だと思います。オムライスとかカレーうどんとか、子どもが喜びそうな定番料理はもちろん、母オリジナルのポン酢味のパスタなんかも私は大好きでした。

祖母のポテサラもとってもおいしくて、いつか「自分の子どもに教えたい!」と思って覚えたんです。こんなにおいしいもの、祖母の代だけで途絶えさせてしまったらもったいない。絶対受け継いでいかなくちゃ、と(笑)。

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――受け継いでいきたいレシピがあるって素敵ですね。そうすると、有村さんにとっての「思い出の料理」もお母さまやお祖母さまの一品になるんでしょうか?

そこは迷うんですが……でも、料理にまつわる一番印象深い思い出というと、祖母の家でお正月に親戚みんなで集まってお煮しめなどを食べた場面なんですよね。料理そのものが、というよりも、お正月料理を囲んでみんなでワイワイにぎやかに楽しく過ごした時間が、とても心に残っているんです。

この時間は永遠じゃないと、後から気付く

――なるほど。とても温かい光景ですね。有村さん主演の映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』でも、家族の心が触れ合う大切な場面で「カレー」を一緒に食べるシーンが登場します。

はい。「カレー」って1人分を作るのって難しいじゃないですか? なので、私の中では大勢で食べるものっていう認識があって。私も実家にいる時は作ってましたけど、一人暮らしを始めてからは作ってないんですよね。

家族でごはんを一緒に食べる時間って、とても大切でありがたいもの、決して当たり前じゃなかったんだと、一人暮らしをしてから思うようになりました。

思春期になると「ごはんいらない」とか言っちゃうこともあるし、実際自分も子どもの頃は「今日のごはんは焼きそばだよ」などと言われるとあからさまにテンションが下がってたりしたんですが、今は母にごめんねって言いたいです(笑)。

この時間は永遠じゃないって、みんな後になって気付きます。映画のワンシーンが、今しかないこの時間の大切さを改めて知ってもらうきっかけになったら嬉しいです。

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――映画『かぞくいろ』は、タイトルの通り、家族のあり方をテーマにしていますよね。有村さんご自身の“家族観”にも変化はあったでしょうか?

お父さんがいてお母さんがいて兄弟がいる、それが一般的な“普通の家族”とされると思いますが、私が演じた奥薗晶(おくぞのあきら)たちはバラバラだけど家族で。本人たちが家族だと思ったらそれが家族、そういう形が素敵です。

家族には、それぞれいろんな事情や状況があると思います。でもどうであれ、悲観的になることなどない。ただ、近くにいる大事な人たちに愛情をもって接することが大事なのだと、私自身は思います。皆さんにも、この映画でそんなふうに感じてもらえたら嬉しいですね。

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(TEXT:福井千尋)


映画『かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―』2018年11月30日(金)公開

4ffb8105db8531f93eb200209e804f9c ■ストーリー:晶は、夫・修平とその連れ子・駿也と東京で幸せに暮らしていたが、修平の突然の死で生活は一変。残された駿也と共に夫の故郷・鹿児島へ向かい、まだ会ったことのない義父の節夫を訪ねる。節夫は、運転士の仕事一筋で家族を顧みずに生きてきたが、突然やってきた晶たちを戸惑いつつも受け入れ、3人の共同生活が始まった。そして晶は、亡き修平の子供の頃の夢でもあり、鉄道好きな駿也のため、<肥薩おれんじ鉄道>の運転士を目指すことに。血のつながらない息子の母として、そして運転士になるためまっすぐに生きようとする晶の姿に、これまでの人生で見出せなかった<大切なこと>に気づいていく節夫。愛する人を亡くし、一度家族を失った3人は、もう一度<家族>になれるのだろうか──。
■出演:有村架純、國村隼、桜庭ななみ、歸山竜成、木下ほうか、筒井真理子、板尾創路、青木崇高 ほか
■監督・脚本:𠮷田康弘
■公式サイト:http://www.railwaysmovie.jp/index.html

クックパッド編集部

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