地域に伝わる郷土料理や特産品をつかった美味しいレシピを、自治体が運営するクックパッド公式キッチンがリレー形式でご紹介。第12回目は埼玉県の公式キッチンから。 日本各地の味わいをご家庭の食卓でぜひお試しあれ♪
前回、埼玉県の夏の定番メニューとして「すったて」をご紹介しました。 今回は、寒い季節に体を温めてくれるおやつ「小豆ぼうとう」をご紹介します。
埼玉県では、昔から小麦栽培が盛んに行われてきましたが、生産地の一つ秩父地域ではお汁粉にお餅ではなく、地元産の小麦で作ったうどんを入れて食べていました。 戦中戦後のモノがない時代には、お汁粉の餅の代わりとしてうどんを使い、体を温めてくれるおやつとして重宝されていました。
お汁粉にうどんを入れたものを「小豆ぼうとう」と呼びますが、これと似た料理で、うどんに小豆あんをからめた「ねじ」という料理もあります。
「小豆ぼうとう」や「ねじ」は、秩父に昔からある、農作業の合間など小腹がすいた時に食べる郷土料理「小昼飯」(こぢゅうはん)の1つです。
あまい小豆の風味に、もちもちとしたうどんが意外と合って、寒い季節のおやつにおすすめです。 時間のあるときは、うどんも手打ちで作ってみてはいかがでしょうか。