【今週のおすすめの一冊 vol.12】編集部が特に「おもしろい!」と注目した料理にまつわる本をピックアップし、気になる内容をダイジェストでお届け。今回は『ウー・ウェンの100gで作る北京小麦粉料理』(高橋書店)についてご紹介します!
おうちで自炊する機会が増えている今こそ、定番メニューをさらにおいしく作ってみませんか? みんなが大好きな餃子やシュウマイも小麦粉を使って皮から作ることで、今までにないおいしさと作る楽しさを味わうことができますよ。
皮から作ると聞くと身構えてしまいますが、実は小麦粉100gから簡単に作ることができるんです。そんな「100gで作る小麦粉料理」を提案するのが、料理家のウー・ウェンさん。100gなら、肉まんや花巻にすると4個分、餃子にすると20個分が作れるのだそう。作りたい分量で簡単に作れるのが嬉しいですね。
発売された新書『ウー・ウェンの100gで作る北京小麦粉料理』では、餃子やシュウマイ、肉まんから担々麺などの麺料理まで、数々の人気メニューの作り方が紹介されています。
今回はウー・ウェンさんが、焼巻や花巻のように形が決まっておらず自由な形で楽しめて、小麦粉のおいしさが一番わかる料理ではないかな、と考えている「ガーダスープ」の作り方を紹介します。
ガーダとは、“たんこぶ”や“げんこつ”のような形を表す意味で、麺でも皮でもない小麦粉料理の総称のようなもの。小麦粉と水を混ぜて作った細かい固まりをスープに入れて煮込むだけなので、簡単に一品が出来上がります。シンプルだからこそ、混ぜ方が重要なポイント。
【生地】
薄力粉……100g
水……40ml
【スープ】
水……800ml
トマト(ひと口大に切る)……2個
卵……2個
粗塩……小さじ1/2
黒胡椒……少々
太香ごま油……大さじ1/3
1. ボウルに薄力粉を入れ、水を少量ずつ加えて菜箸で混ぜる。
2. 乾いた粉に水を少しずつかけながら混ぜる。乾いた部分がなくなり、全体がフレーク状になるまで丁寧にかき混ぜる。
3. 鍋にスープ用の水を沸かし、沸騰したらトマトを加え、2〜3分煮る。
4. 沸騰したスープの中に2をほぐしながら加える。ボウルに残った粉も加えることで、スープにとろみがつく。
5. ガーダ(生地)が表面に浮き上がったら溶いた卵を入れ、火を強めて1〜2分間煮る。
6. 火が通ったら粗塩、黒胡椒、太香ごま油で調味する。
本書は生地の捏ね方や皮の伸ばし方など、すべての調理工程が写真付きでわかりやすく解説されています。皮の大きさも原寸大で掲載され、調理ポイントが一目瞭然なので、失敗を恐れずに作ることができますよ。
ストレスが溜まりがちなおうち時間も、集中して小麦粉を捏ねることでリフレッシュできそうです。皮から作る小麦粉料理の楽しさとおいしさを体験してみてくださいね!(TEXT:小菅さちえ)
小麦粉100gは、餃子20個分、肉まん4個分。1人暮らしでも大家族でも気軽に作れて食べきるのにもちょうどよい分量にこだわりました。初心者でも安心して挑戦できる分量で、日々の食卓に役立つ実用的なものだけを収録。麺や包子、花巻などおなじみのものからあまり知られていないものまで幅広い小麦粉料理を紹介します。スープや野菜を合わせれば、おいしくて体にやさしい献立に。