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コラム

おいしく無理なく続けられる!「作りおき」に飽きないコツをプロに聞いてみた

【料理研究家が教える作りおきのコツ】毎日のごはんはラクにおいしくしたいけど、忙しくてなかなか難しい……。そんな方におすすめするのが「作りおき」。でも、どこから始めたらいいの?という方に、作りおきのプロで料理研究家・鈴木美鈴さんが、これを知っていればできる! 「作りおきのコツ」をお届けします。普段の献立にも役立ちそうな調理法や手順などのアイデアも必見です。

「作りおき」を飽きずに続けたい

新年度がスタートして1ヶ月以上が過ぎ、4月から「作りおき」を始めた人も、だいぶ慣れてきたはず。反面、ずっと同じおかずばかりで飽きてしまった、食べきれずにダメにしてしまったなんて悩みや問題も目立ってくる時期です。そこで今回は、作りおきの達人・料理研究家の鈴木美鈴さんに、「作りおき」に飽きない&失敗しないコツを教えてもらいました。

作りおきが続かなくなる「NG行動」とは?

せっかく始めた「作りおき」ですが、予定外の外出や外食が続いたりしておかずをダメにしたり、同じおかずばかりで飽きたり、ちょっとしたことで挫折してしまうのもよくあること。そこでまずは、作りおきを続けるのが難しくなるような「NG行動」を鈴木先生にお聞きしました。

1.古い食材を使う

「古い食材は作りおきにするとすぐに腐敗してしまうし、味にも影響が出ます。お肉やお魚などは買ってきてすぐ調理して、作りおきや下味冷凍するようにしましょう。野菜も同様で、シナシナになった野菜を作りおきにする事は避けましょう」(鈴木さん)

2.たくさん作りすぎる

「少し足りないかな? と感じるぐらいの量がちょうどよく、食べきれる量です」

3.忙しいときや体調が悪いときに作る

「無理に作っていると、次からの作りおきが嫌になってしまう事もあります。そんな時は思い切ってお休みをしてメリハリをつけましょう」

作りおきが長続きするコツ

次は作りおきが「長続きするコツ」について教えてもらいました。

1.簡単に作れるものにする

「食材が新鮮なうちに調理を済ませたいものですが、買い物後の作りおきは大変。なるべく短時間でできる、簡単なものにしましょう」

2.献立を立てる

「買ってきた食材を使い切れずにダメにしまうのも、よくある失敗の1つですね。そういった失敗を回避するには、献立の計画を立てて、作りおきをすると食材を無駄なく使う事ができます」

3.無理に作らない

予定がハッキリしないときは、無理に作らないのもひとつの手です。

「次回に作るレシピを考えるのもいいですね。何を作ろう? と考える時間も意外と掛かるので、身体を休めながら考えるといいですよ」

鈴木先生から応援メッセージ

最後に作りおきが続かない人たちに向けて、鈴木先生から応援メッセージをお届けします。

「頑張って用意した作りおきおかずをダメにしてしまうのは本末転倒。作りおきは自分が好きなものや、家族に人気なおかずを作るようにしましょう。それなら食べきる事もできます。

作りおきが続かない理由はきっと頑張り過ぎだと思います。たくさんの品数を作るのをやめて、1~3品程度にするようにしてください。作る時間もそんなにかからないし、食べきる事もできるので、また次も頑張ろう! と思えてきますよ。

無理せず、自分の生活スタイルに合わせた作りおきライフを楽しみましょう」

「作りおき」保存のルール

保存状況により、保存期間は異なりますので、なるべく早く食べきりましょう。
- 冷蔵庫で保存…常温での保存は避ける
- 清潔な保存容器を使用する…水滴や汚れは腐敗の原因に
- 取り分け用の清潔なスプーンなどで取り出す…口に直接入れるスプーンや手でさわるのはNG
- 作った日付を記しておく
- 冷蔵の場合は、2〜3日を目安に早めに食べきる

鈴木美鈴さん

料理研究家。トータルフードコーディネーター。クックパッド公式アンバサダー。作りおき・お弁当を得意とし、素材の味を大切に心と身体にやさしい家庭料理を考案、発信している。ウェブ・雑誌・企業へのレシピ掲載をはじめ、数々の料理コンテストにて受賞歴あり。著書に『盛るだけ つめるだけ 毎日かんたん 作りおき おかず』(オーバーラップ)。クックパッドにも絶賛投稿中♪

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