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コラム

胃腸の働きを整え、夏バテ予防にも◎おいしい「オクラ」の選び方

早藤千紘

子育て奮闘中の管理栄養士

【食材の効果的な食べ方 Vol.13】管理栄養士おすすめ食材の栄養素を、効果的に摂取する方法をご紹介。「栄養価」を高めるひと工夫とは? また、栄養素を損なわないようにする調理法は? 旬食材の栄養素を効果的に、おいしく食べられるコツをお届けします。

胃腸の働きを整える「オクラ」の栄養

夏が旬のオクラ。ネバネバした食感が特長的で、和え物サラダ、スープ、炒め物など様々な料理に使える野菜のひとつです。ネバネバの正体は「ペクチン」。水溶性の食物繊維であり、胃の粘膜を保護してくれたり、便秘を解消したりと整腸作用の働きがある栄養素です。

「カルシウム」や「葉酸」など積極的に摂りたい栄養素

オクラには水溶性食物繊維の他にも、カルシウムや葉酸、マグネシウム、亜鉛など日本人が不足しがちな栄養素が含まれています。なかでも、カルシウムは100g当たり92mgととても豊富。骨の主成分であり、積極的に摂取したい栄養素です。また、造血のビタミンとも呼ばれる葉酸は100g当たり110mgで、こちらも豊富に含まれています。美容効果や抗酸化作用のあるカロテン、ビタミンC、ビタミンEも含まれています。オクラは様々な栄養素を含んでおり、食欲が落ちた夏バテ気味の時にも食べやすく、効率よく体に栄養を届けてくれる野菜なんです。

おいしいオクラの選び方&保存方法

おいしいオクラは鮮度が重要! 新鮮なものを選ぶポイントをご紹介します。

・うぶ毛が密生して生えている

・切り口、ヘタがみずみずしい

・皮にハリと弾力がある

・保存はビニール袋やタッパーなどで密閉して野菜室へ

新鮮なオクラを選ぶには、うぶ毛をしっかりチェックしてみましょう。鮮度とともにうぶ毛は取れていくといわれています。また、大ぶりのものはタネが硬いことがあるので、中サイズくらいがおすすめです。オクラはあまり日持ちしない野菜なので、購入したらなるべく早めに食べると良いですね。

画像提供:Adobe Stock

執筆:早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

執筆者情報

早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

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