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コラム

どんなことをしておけば良いの?年末に向けて「親と話しておきたいお金のこと」5選

丸山晴美

調理師資格を持っている食費節約が得意なFPです。

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。親と、お金のことについて話したことはありますか?センシティブなことかもしれませんが、話が聞けなくなる前に集めておいた方がいい情報があります。

新型コロナウイルスの影響で、長い間実家に住む家族に会えなかった人も、年末年始で帰省をしたり、集まることを検討しているのではないでしょうか。会うなりお金の話しをするのはあまり好まれないかもしれませんが、またいつ会いづらくなるかもわかりません。この機会に、お金に関して親にやっておいて欲しいことをお願いしておきましょう。

1.金融機関のリストアップをお願いする

銀行口座はどこに誰の名義があるのか、証券口座はあるのか、生命保険は加入しているのか、不動産の名義や負債はどうしているのかといったものです。金額を聞く必要はありません。とりあえず、どこの金融機関に口座があるのかを聞いて、リスト化しておくだけでも構いません。

その理由は、相続をするにあたって、誰しもが通る道「相続財産調査」のためです。これは資産・負債を調べて、それをもとに、どのように相続をするかを決めるために大切なことです。負債が多ければ「相続放棄」や、資産と負債を相続する「限定承認」ができ、これは自己のために相続の開始があったことを知ったときから3か月以内にしなければならないとされています。

何も情報がない状態で相続が開始されると、まずはキャッシュカードや通帳など、それらしきものを探すことから始まります。ときにはノベルティのタオルから糸口を探ることもあるでしょう。そこですべて見つかればよいのですが、そうでないこともあります。

銀行口座や証券口座をネット口座で運用していた場合、たどり着くまでにさらに時間がかかることがあります。つまり、口座を開設している金融機関があらかじめわかっているだけでも、相続人は調べる手間が大幅に省けるのです。

もちろん、調査に時間がかかるときは、家庭裁判所に期間を延長してもらうことも可能です。しかし、後から新たな口座などが発見されたら、後々面倒なことになる可能性も。そうならないためにも、情報はあればあるだけよいのです。

2.休眠口座や使っていないカードは解約してもらう

使っていない銀行口座の解約や、旧姓のままで使っている口座なども本人が手続きすればスムーズに解約や変更ができますが、死亡後はそれも手間がかかるものです。不要な口座やクレジットカードを解約して数を減らしておいてくれたら、それだけでも助かります。

以前は1つの銀行でも複数の口座を持つことができました。その名残りで1つの銀行でいくつもの口座があるときは、口座を1つにまとめる手続きをしてもらいましょう。また、旧銀行名の通帳が出てきた場合、現金融機関窓口へ行き解約の手続きをしましょう。口座を解約する場合、事前に窓口で必要な書類の確認と、場合によっては予約が必要となります。また、オンライン窓口で解約手続き等を行う場合もあるので、付き添いができるのであれば、手続きのサポートをするのもいいでしょう。

3.保険は保険証券があれば安心

生命保険や損害保険は、保険証券が手元にあればまとめておいてもらいましょう。場合によっては加入している保険の整理も必要になるかも知れません。そのときは保険のプロなどに診断、アドバイスをしてもらうとよいでしょう。 オンラインで加入し、保険証券がWEB証券などペーパーレスになっていることもあります。そういったものがないかも確認して、あれば印刷しておきましょう。

4.不動産は権利書がカギ

不動産を所有していると、毎年4月頃に「固定資産税の納税通知書」が届くので、ある程度は把握することができます。とは言え、全てを把握できるわけではないので、権利書の保管場所をざっくりとでも聞いておくといいでしょう。

5.負債

負債はなかなか聞きづらく、言いにくいものがあります。しかし相続時には資産と負債を明らかにする必要があります。死亡後に督促状が送られてきて発覚する場合もあり、負債がない前提で動くのも危険です。調べる方法としては、通帳の引き落とし記録や信用情報機関へ問い合わせる方法があり、知っておくだけでも損はありません。

このような情報を書くためのエンディングノートが売られていたり、インターネットからでも印刷することができます。時間があるときに少しずつ書き進めてもらったり、聞いたことを記録しておくと、いざという時も慌てずに済みますよ。

画像提供:Adobe Stock

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>

執筆者情報

丸山晴美

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。

資格

節約アドバイザー、FP、ファイナンシャルプランナー(AFP)FP技能士2級、消費生活アドバイザー、調理師、宅建士(登録)

webサイト・SNS情報

公式HP:らくらく節約生活 https://www.maruyama-harumi.com/
ゆとりうむプロジェクト理事https://yutorium.jp/

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