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コラム

「みそ炒め」の味つけはどこまで簡略化できるのか⁉︎スタッフが試してみた

料理をしていて感じるふとした疑問に、クックパッドスタッフが実際にやってみるシリーズ。あくまでスタッフの主観のもと、いろんな気になることにチャレンジしていきます。

こんにちは、たべドリのすどうです。 みそ炒めのレシピって、調味料がいっぱい出てきませんか? 試しに適当にググって調べてみたところ、 みそ、醤油、酒、砂糖、水の5種類ですよ!

みそ炒めなのに醤油?っていうか、水大さじ2って意味あんの⁉︎とか思っちゃうわけです。 しかも分量もマチマチで、絶対覚えられる気がしない…。

そこで今回は、もうちょっとシュッと簡略化できないの?というのを試してみました!

脳内シミュレーションしてみる

みそ炒めなんだから、最低みそが入ってればいいと思うんですよ。なのでみそ以外の調味料で削れそうなものを探してみると…

酒って、なくても良さそうじゃないですかね…? 味しなそうだし。

あと砂糖なんですが、以前、酒 + 砂糖 = みりん 的なことをどこかで聞いたことがあります。ってことは、みりんを使えば、酒も砂糖も消せるのでは?

さらに、醤油は小さじ1なので思い切ってカット! 水はマジでよくわからないのでカット!

えいや! でカットした結果、脳内では、見事にみそとみりんだけに簡略化されました 🎉

簡略化版、分量はどうする?

レシピに書かれている酒の分量は、みそと同量です。つまり、みそ:酒 が1:1。

酒もみりんも液体だし、同じ扱いで良いのでは?という乱暴な解釈のもと、今回は、みそ:みりん を 1:1でやってみようと思います。 それで問題ないなら、めっちゃ覚えやすくなるしね!

2種類作ってみる

レシピ通りの全部入り版と、脳内では成立している簡略化版の2種類の味付けのみそ炒めを作ります。 食材として用意したのは、豚バラ、なす、ねぎ。 定番ぽい感じですね! なすは乱切り、ねぎは斜め切りにします。

調味料を合わせる

調味料を量ります。まずは全部入り版から。めっちゃ場所取る...

砂糖小さじ1を量ります。

みそは大さじ1。ちょっとスキマがあるけど、そこまでは気にしない。 酒と水は大さじ1ずつ、しょうゆは小さじ1入れました。

次は簡略化版。みそとみりんを大さじ1:1で合わせます。

全部入り版と簡略化版、それぞれ味噌が溶けるまで混ぜ合わせたのがこちら。 量が違いますね。倍くらい違う。

左:全部入り版、右:簡略化版

簡略化版は水分が少ないので、ちょっと溶けづらい。

炒めて味付けする

炒め油にはごま油をチョイス。大さじ1で統一します。

まずは豚バラを焼く。

結構脂が出ます。 あんまりギトギトはいやなので、ちょっと拭き取ります。

8割がた火が通ったかな? くらいで、一旦取り出しました。

フライパンには油が残っていますね。 そのまま、なすとねぎを投入。 焼き目が付くと、いい感じ〜!

肉を戻します。

全部入り版の調味料を投入!

水分多いのでサラッと感あるし、砂糖が入ってるからか、ちょっとトロミが出てきました。

できた!普通にうまそう!

もう1パターン、簡略化版を同じ条件で調理します。 肉を焼き、油をふき、野菜を炒めます。

簡略化版の調味料を投入。 こっちは、ボテっ! って感じで、ちょっと味噌のダマが残りますね…。

できました! こちらもおいしそう。

食べ比べてみる

さて、食べ比べてみます。

左:全部入り版、右:簡略化版

あ〜!、あ〜〜!!

これはどっちもアリ!!!

なんですが…

全部入り版は、いろいろ絡み合ってひとつの味って感じで一体感があります! 一方でみそ&みりんの簡略化版は、ちょっとしょっぱいというか、トガリがある印象です。

分析してみる

全部入り版でいい仕事をしてるのは砂糖で、みそのトガリをいい感じにまろやかにしてます。砂糖が入ることでトロミも付き、一体感を出すのにすごく効いてる!

しょうゆはコレ、香り出し要員ですね。ハッキリした味はしないけど、ほのかな香りがついて、これまた一体感を出すのに一役買ってます。

あと、意味ないと思ってた、意味ありましたよ。 正直、簡略化版の方は、溶いてるときからみそのダマが消えなかったので、炒め合わせたあともちょっとダマが残っちゃってました。一方、全部入り版は 水+酒+しょうゆでたっぷり水分があるので、バッチリ溶けてます。 ダマがない&トロッとしてるので、具材に味がしっかり絡んでる〜! 全部入りの安定感はスゴい。

全部入りはスキのない安定感!

まとめ 調味料5種類も要らんでしょ⁉︎ と思ったけど、やっぱそれぞれ意味があるんだな〜という学びを得ました。勝手に削ってゴメンナサイ。

けど、どっちも普通にうまいですよ。

ごはんのおかずというより、酒のアテにちょっと食べるなら、簡略化版の味の方が呑める気もします。 軽く唐辛子入れてピリ辛にしたら、更に呑めそう〜〜!

簡略化版は呑める(笑)

次回やるとしたら、みそ:みりん:水 = 1:1:1をやってみたい。ちゃんとみそを溶いて、味ムラがないように炒め合わせれば、覚えやすい簡略化版でも十分だと思います。

というわけで、簡略化の実験でした。それぞれの調味料の役割を理解してれば、削ったり増やしたりが自由にできるってことですね!

こんな感じで、料理のモヤッとをいろいろ試していますので、よかったら他の記事も参考にしてみてくださいね。

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それでは〜。

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