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世界に誇れる文化!日本のBENTOはやっぱりすごい♪

クックパッドニュース編集部

日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部

いま、世界から注目が集まっている日本の「お弁当」。 おいしさやバランスの良さだけでなく、見た目も美しいお弁当は日本が世界に誇れるすばらしい食文化です。 今年は、食の本場フランスの味覚教育イベントである「味覚の一週間」の一環として、クックパッドで「インターナショナルBENTOコンクール」が実施されました。そのコンクールの最終選考会の様子をリポートします。

「味覚の一週間」という言葉をご存知ですか? これは、フランスで毎年10月の第3週に実施されている味覚教育イベントで、すでに20年以上にわたって続いている伝統的なもの。日本でも2011年から開催されており、3年目の今年は、その一環としてクックパッド上で「インターナショナルBENTOコンクール」を行いました。 BENTO=弁当は、おいしさ、バランス、見た目とすばらしく、日本独自の世界に誇れる文化であることに着目して実施された、このコンクールのテーマは「テロワール/地方の特産品」。郷土の食材や調味料を使い、五味(しょっぱい、すっぱい、にがい、あまい、うまみ)をバランスよく取り入れたお弁当を募集しました。

クックパッドの敏腕お弁当作者さんが勢揃いで調理スタート!

クックパッドから応募されたたくさんのお弁当レシピの中から、1次選考を通過したのは10品。その作者の10名が「ファイナリスト」として横浜で開かれた最終選考会へと参加されました。
当日は、大御所料理研究家や超一流シェフが審査員として立ち会い、4社のテレビ取材も入って熱気ムンムンの会場。そんな普段とは違う環境での料理に、ちょっと緊張気味だったファイナリストの皆さんですが、スタートの合図で一気に本気の調理を開始! 皆さんすぐに慣れた様子で手際よく作業を進めていき、10分もたつとあちこちのテーブルから美味しそうな香りが漂い始めました。

審査委員長を務めた料理研究家の藤野真紀子先生に見つめられながら調理するミシャトモさん。緊張に手が震えてしまいそうなこんな状況でも、質問にこたえながら鮮やかな手つきでテキパキと調理していらっしゃいました。カッコいいです!

ダイナミックな包丁さばきが注目の的だった*kaworu*さんは、ファイナリスト中唯一の男性。クックパッドへのレシピ投稿を始めたのは今年に入ってからという新人のレシピ作者さんですが、素晴らしい腕前です。元々お料理が好きだったとのことですが、友人のすすめでレシピをのせ始め、これからどんどんステップアップしていきそうですね。

審査員のアンドレ・パッションシェフは、日本のお弁当の代表格であるおにぎり握るあさえもんさんの姿に釘付け。あさえもんさんは何年もコンスタントにレシピ投稿をしつつ、コンテストに挑戦している頑張り屋のレシピ作者さん。“お料理上手の素敵な日本のお母さん”を絵に描いたような方で、応援に来ていたお嬢さんをちょっぴり羨ましく思ってしまいました(笑)

熊本から参加されたマリレーヌさん。独り身となったお父様に、亡きお母様の味と娘 (マリレーヌさんご自身)の味を織り交ぜた手作りのお弁当を毎週届けているそうです。同行して来られたご主人が、調理中ずーっとガラス越しに見守っていらっしゃいました。制限時間の終了間際に奥様から「できたよ♪」のOKサインが出て、ご主人もニッコリ。こんな家族愛があってこそ、素敵なお弁当ができるんですね。

テレビの取材を受けるmarしゃんさん。 お父様と妹さんにお弁当を作ってきた優しいお姉さんですが、「今は妹も結婚し、自分も実家を出たので作る相手が居なくて寂しい。相手募集中です!(笑)」とのこと。全国の男子の皆さん、チャンスですよ!!!

完成!そして審査へ

そんなこんなで、制限時間の1時間はあっという間。次々と素敵なお弁当が完成し、10名全員が時間内に作業を終えました。本当にお疲れさまです!

ずらりと並んだ10個のお弁当は彩りも美しく、それぞれの作者さんにゆかりのある地域の食材もふんだんに使われた素晴らしいものばかり。

試食用のお料理を熱心に味わいながら「オイシーイ」を連発していた審査員のギョーム・ゴメス氏は、フランス大統領府・エリゼ宮の副料理長という超一流シェフ。近々エリゼ宮でも「ニッポンのベントーはトレビアーンね!」なんていう会話がなされるかもしれません(笑)

審査と言いつつ、おいしさにどんどん箸が進んでしまう審査員さんが続出! 予定以上の時間がかかりましたが、しっかり試食していただいて厳正なる審査が行われました。

そしていよいよ、最終結果発表!

審査員からの感想として、とにかくどのお弁当も素晴らしくて採点は本当に難しかった、とのこと。小さなおかずまで全部試食したパッションシェフは「ゼーンブ食べたよ!みんなオイシイ!」と絶賛。この最終選考会で、五味(しょっぱい、すっぱい、にがい、あまい、うまみ)や彩りのバランスのとれた日本のお弁当のレベルの高さを、改めて実感できました。

そして・・・優勝はこちら!!

準優勝のサラデーンさん、第3位のあさえもんさんとも揃って記念撮影!

お弁当箱にぎっしりと散りばめられた愛情たっぷりの料理たち。限られた時間内にここまで美しく作り上げられたなんて驚きです! ご飯の上に飾った人参も秋らしい紅葉の型抜きがされていて、眺めているだけでも幸せになれますね。
審査委員長の藤野真紀子先生もこのお弁当について、「五感のバランスがすばらしかった」とコメントされました。

毎日続けるお弁当のコツ

優勝者のチェリーまま49さんに、お弁当作りについて伺いました。

「高校生の2人の娘に毎日お弁当を作っています。毎日のことなので大変で、一日中お弁当の事を考えているような感じですね(笑)。でも晩ご飯のおかずを多めに作ってお弁当にまわしたりして、うまくやりくりしています。それと必ず毎日、きっちりきれいに詰めるところまでこだわっています!」 とのこと。
また、お弁当作りのモチベーションの源となっている娘さんたちへの感謝の言葉もあり、胸が熱くなりました。

やはりお弁当作りは
・とにかく毎日コツコツと続けること
・晩ご飯のおかずとのローテーションでやりくりすること
・彩りなどの全体のバランスを考えること
が大事なようです。

でもやはり1番大切なのは、食べてくれる人への愛情なのでしょうね。 こんな素敵なお弁当を毎日持たせてもらったら、娘さんたちも元気が出ないはずがありません!

おわりに

実際に選考会の様子を見て、真剣に取り組む皆さんの姿には本当に本当に熱いものを感じました。「大切な人においしい手料理を食べてもらいたい!」という温かい気持ちがカタチになったお弁当。本当に素敵なものですね。

今回の「インターナショナルBENTOコンクール」は、クックパッドの皆さんの素晴らしいお弁当を世界に自慢できる良い機会になりました!「お弁当」が、クックパッドを通して日本全国だけでなく世界へと羽ばたいていきそうです!

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最終結果の詳細・レシピはこちら

執筆者情報

クックパッドニュース編集部

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