つくれぽ数2000件！ モテる料理の作り方 Vol.2

結婚後、旦那さんの言葉をきっかけに料理を始めた越智さん。本とネットで料理を学ぶうち、クックパッドを知るようになりました。
「もともとネット検索好きなので、クックパッドをよく見ていて、私もアップしたら見てもらえるかなと興味が沸き登録しました。最初アップするときは勇気がいりましたけど、みなさんに見てもらえることで成長できたと思います。コメントを読むのも毎回ドキドキですが、とっても楽しみ。『おいしそう！』という言葉やレシピを作った体験談を聞けると、もっとがんばろう！と、次へのモチベーションになります」

クックパッドやブログで家族以外の人に料理を見てもらうことが、料理をさらに楽しむきっかけに。男性目線で作ってきた料理が、多くの人とつながる作品となりました。
「前回お話したように主人にほめられたい！という気持ちは前面に出さずグッと抑えて、その分クックパッドやブログで報告して、みんなと思いを分かち合います(笑) 気分転換になるし、ガールズトーク気分でいろいろ情報交換もできて勉強にもなる。このバランスが、料理を長く楽しめている秘訣なのかもしれません」

越智さんがクックパッドユーザーになって最初にアップしたのが「モテる！定食屋さんの生姜焼き」です。今ではつくれぽ数2000件を超える、大殿堂入りレシピとなりました。
「本当うれしいです！ 100件のときもすごくうれしかったし、1000件のときは飛び上がって喜んで主人にすぐ報告したほど(笑) たしかその頃、BECCI＝越智千恵子ですってブログに書いたと思います。そしたら『えっ！越智さんだったんですか！私よく作っています』ってコメントをいただくことも度々あって。たくさんの食卓にこの生姜焼きがのっていると思うと、感慨深いですね。クックパッドでの第一号レシピですし、本の表紙も生姜焼き。私の料理の原点といえるレシピです」

原点の料理が、みんなに愛される家庭の味に。つくれぽは、越智さんにもいろいろな発見をもたらしたようです。
「みなさんそれぞれに工夫されているんです。玉ねぎなどの野菜を加えたり、お肉の部位を変えてみたり。それがまた、なるほど！と参考になる。私自身、今もクックパッドをよく見ていて、夕飯のおかずなど人気順検索やつくれぽを見ながら、うち好みの味にアレンジして作っています。クックパッドのユーザーさんはレシピの書き方や盛りつけ、写真の撮り方など上手な方がいっぱいいるので、いつも刺激を受けています」

クックパッドのレシピはもちろん、料理本もすべて越智さんが撮られた写真だそうですね。
「ユーザーさんのレシピを検索していると、おいしそうな写真に目がいくんですよね。やっぱり写真って大切だなと感じて、最初は携帯のカメラで撮っていたんですが、デジカメになり、今は一眼レフで撮るようになりました。あるとき、おいしそうな写真は自然光で撮っていると気づいて、窓際に木のテーブルを移動、レフ板はなかったので白い紙袋をおいて反射させて撮影しました(笑) ごはんの温度って写真に写るから、できたてホヤホヤを伝えたい！と思ってがんばっているうちに、おいしそうに見える角度とか盛りつけも慣れてきて、撮るのが早くなりました」

人気の生姜焼きレシピの完成カットも何度かリニューアルしたと聞いてびっくり。写真のおいしいつや感、シズル感が、ユーザーの心を射止め、つくれぽ数に加速をつけたのでしょう。
「食器やランチョンマットなど、少し工夫するだけで写真の雰囲気はだいぶ変わります。和食だから和皿にのせるっていう決まりはなくて、パスタをちょっとざらっとした黒い和皿に盛り、箸を添えてもいい。かえっておしゃれなお店風になったりします。料理も同じ。完璧を目指すのではなく、食べる人に喜んでもらえる料理をシンプルに作り続けることが大事だと思います。これからも肩肘張らず、気持ちに余裕を持って料理を楽しんでいきたいです」

誰かに見てもらい、作ってもらえる喜びが次につながる。料理が越智さんの世界を広げています。

生姜焼きをはじめ、美味しそうな料理の数々！ 越智千恵子さんの公式キッチンで気になるレシピを是非チェックしてみて！

2008年、プロデューサーのおちまさと氏との結婚を機に本格的に料理を始める。oixiレシピブログではランキング連続１位を記録し殿堂入りに。2010年、女児を出産。楽しみながら家事や子育てをする日々の暮らしをつづったオフィシャルブログは、１日数十万のアクセスがあり若いママたちに人気を呼んでいる。著書に、「旦那さん弁当」（SDP）、「旦那さん定食」「旦那さん定食カロリー 1/2」（主婦の友社）など。

越智千恵子オフィシャルブログ