【体にやさしい「いたわりごはん」 Vol.4】今日はなんだかちょっぴりしんどい……そんな日は、体にやさしいごはんでパワーチャージ! 身近な食材で手軽にできるプチ薬膳メソッドで、体の調子を整えましょう。
3月は暖かくなってきたものの、寒い日もあり風邪を引きそうな時はありませんか?季節の変わり目に風邪を引かないために、疲れをためない、解毒する、温めるはたらきのある「にんにく」で養生しましょう。
にんにくは気や血を巡らせて体を温め、消化・吸収力を活性化してくれます。そのため、疲労回復効果が期待でき、体力を付けるのにも役立ちます。また、体を温めるため汗をかき、風邪を追い出す解毒作用もあるので、“解毒の季節”である春の時期の体調を整えるためにもおすすめの食材です。
にんにくの独特な香り成分は「アリシン」。強い殺菌効果の他、体内でビタミンB1と結びつくと貯蔵効果が高まり、疲労回復に効果があります。また、この香りが気の巡りを良くするのに役立ちます。
のぼせほてりがある人は生のにんにくを食べ過ぎるとのぼせがひどくなるので控えるか、加熱して食べるようにしましょう。その他にも、胃腸が弱い人は胃もたれしやすいので、摂りすぎには注意しましょう。
豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれていて、にんにくと組み合わせることで疲労回復効果が高まります。
にんにく、ねぎともに発汗作用があり、体に侵入した風邪を追い出してくれます。バターも気を補ってくれ体力を付けるのに役立ち、ビタミンAを含むので粘膜を強化し、細菌などへの抵抗力も高めます。
鶏肉やじゃがいもは気を補い体力を付けてくれる食材。にんにくやローズマリーなどの香りの良い食材は補った気を体中に巡らせてくれるので、相性が良いです。
にんにくは少量でも香りが強く、料理のアクセントになります。にんにく料理で体力をつけ、風邪に負けない体作りにお役立てください。
漢方薬・生薬認定薬剤師。調理師。薬膳アドバイザー。大学卒業後、薬局にて従事している時に、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、服部栄養専門学校に入学し卒業する。お料理好きの漢方マニア。