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コラム

“◯◯とき片栗粉”が決め手!大根に旨みが染みわたる秘密とは

【今週のおすすめの一冊 vol.32】編集部が特に「おもしろい!」と注目した料理にまつわる本をピックアップし、気になる中身をダイジェストでお届け。今回は『簡単・美味しい・大満足! 1品でおうちまかないメシ』(KADOKAWA)についてご紹介します!

プロの板前さんが教える、家庭料理レシピ

著者は東京都墨田区で天ぷら店を営むかたわら、YouTubeで料理チャンネル「まかないチャレンジ!」を運営し、視聴者から「大将」と呼ばれ親しまれているあべこういちさん。

著書『簡単・美味しい・大満足! 1品でおうちまかないメシ』(KADOKAWA)では、プロの板前であるあべさんが「1品でも大満足」をテーマに厳選した、ご飯がすすむレシピを収録。市販の食材と調味料に、大将のひと手間アレンジで魔法をかけ、高級食材に匹敵するほどのおいしさに仕上げています。

今回は、本書の中から、旬の大根を使った炒め煮のレシピをご紹介します。 長時間煮込まなくても大根に味がしみるコツ、味がぼやけず決まる秘密をお教えしちゃいます!

「酒とき片栗粉」がポイント!スピード調理の豚バラ大根

あべさんが、調理の際に「ぜひ用意してほしいもの」として挙げているのが「酒とき片栗粉」です。

料理にとろみをつける際は「水溶き片栗粉」を使うのが一般的ですが、水ではなく日本酒を使うことで、料理が水っぽくならないそう。板前さんならではのアイデアですね。

作り方は酒と片栗粉を1:1で混ぜるだけ。空きペットボトルなどに作っておくと、調理中にすぐ使えて便利だそうですよ。

これからご紹介する豚バラ大根にも、酒とき片栗粉が大活躍。 長時間煮込まなくても具材に味がからんで、おいしく仕上がりますよ。

豚バラ大根(作りやすい分量)

材料

豚バラ肉(薄切り)……300g
大根……1/2本
玉ねぎ……1/2個
しめじ……1パック
赤唐辛子……1本
しょうがのみじん切り……大さじ1

【A】 命のだし(※)……300ml
砂糖……大さじ1
しょうゆ……60ml
酒……60ml
みりん……60ml

酢……小さじ1
酒とき片栗粉……大さじ3
ごま油……大さじ2
青ネギの小口切り……適量

※命のだし……水2L、干し椎茸2〜3個、昆布5cm、削り節40gでとっただしのこと。ご家庭のだし汁でも代用できます。

作り方

1. 豚肉は食べやすい大きさに切る。大根は1cm厚さのいちょう切り、玉ねぎは粗みじん切り、しめじは石づきを落としてほぐす。赤唐辛子は種をとる。
2. フライパンにごま油を熱し、しょうがと赤唐辛子を入れ、香りがたったら豚肉を炒める。あらかた火が通ったら、大根と玉ねぎを加えてさらに炒める。全体に油がまわったらAを入れる。煮立ったら弱火にして落しぶたをして、15分ほど煮込む。
3. 酢を加え、しめじを入れたら酒とき片栗粉でとろみをつけ、1分ほど煮込む。最後に青ネギをかけて完成。

フライパンひとつで手軽に調理できるおかずですが、酒とき片栗粉の効果で味が決まり、ご飯によく合うひと皿に仕上がります。玉ねぎを入れることで甘みとうまみが増すので、ぜひ加えてくださいね。

本書では豚バラ大根のような肉のおかずのほか、魚のおかず、常備菜、ごはんもの&麺などジャンル豊富なレシピが掲載されています。

どのレシピも、あべさんの考えたアレンジ技が散りばめられていて、忠実に調理するだけでおいしいおかずができ上がりますよ。

材料のグレードを変えずにおうちごはんをレベルアップさせたい方、ご飯がすすむおかずのバリエーションを増やしたいという方にぴったりの一冊です。

簡単・美味しい・大満足! 1品でおうちまかないメシ』(KADOKAWA)

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