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コラム

体の内側から紫外線対策を!夏は「ピーマン」と「パプリカ」を食べよう

早藤千紘

子育て奮闘中の管理栄養士

【食材の効果的な食べ方 Vol.10】管理栄養士おすすめ食材の栄養素を、効果的に摂取する方法をご紹介。「栄養価」を高めるひと工夫とは? また、栄養素を損なわないようにする調理法は? 旬食材の栄養素を効果的に、おいしく食べられるコツをお届けします。

夏の紫外線対策に!ピーマンの栄養

夏に旬を迎えるピーマンは、この時季気になる“紫外線対策”にピッタリな栄養素を含んでいます。まずひとつは、皮膚や粘膜を健康に導き、紫外線によるダメージから肌を守る働きのある「βカロテン」。もうひとつは、コラーゲンの生成を促すことで肌の健康を保ち、メラニン色素の沈着を予防する効果のある「ビタミンC」。これらは抗酸化作用が強く、紫外線からのダメージを防ぎ、シミやしわを予防する働きがあります。

ピーマンとパプリカ、栄養面の違いは?

一般的な緑ピーマンは、完熟前に収穫したものであり、緑ピーマンを収穫せずにそのまま完熟させると色が赤く変化し、赤ピーマンになります。パプリカはまた別の品種であり、果肉が厚く、甘みが強いのが特長です。パプリカも最初は緑色や白色で、完熟させると赤や黄色などカラフルな色に変化します。

パプリカは栄養面でも優れており、βカロテンは緑ピーマンの約3倍、ビタミンCは約2倍多く含まれています。食品成分表によると、日本人の成人に必要な1日のビタミンC量は100mgであり、赤パプリカを約半分食べるとこの必要量を満たすことができます。

また、この2つのビタミンと一緒に「ビタミンE」を摂取すると、より抗酸化力が高まります。ビタミンEを多く含む油と一緒に炒めたり、マリネにするとより効果的です。

ピーマンは鮮度が大切

ピーマンは鮮度とともに味が落ちてくるので、新鮮なものを購入し、きちんとした方法で保存しましょう。

◎ピーマンの選び方&保存方法

・ツヤとハリがあり、色鮮やかなもの

・ヘタがピンとして、切り口がみずみずしいもの

・水気をとってポリ袋に入れ、野菜室で保存する

ピーマンは水気があると傷みの原因になるので、しっかりと水気を除いてから袋に入れて保存します。また、タネの部分から傷んでくるので、カットしたものはタネを取り除いて保存しておくと良いですよ。

画像提供:Adobe Stock

執筆:早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

執筆者情報

早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

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