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コラム

湿気の季節に大活躍!開封済みの食品袋は◯◯で閉じるが正解

テレビや雑誌で活躍中の家電ライター・田中真紀子さんが、今本当におすすめしたい家電を紹介!お料理も大好きという田中さんがリアルな生活者目線&家電のプロならではの視点で素敵な家電を紹介します。

食べかけのお菓子の袋や使いかけの粉類など、残った食品を袋のまま取っておくというシーンは、毎日のように発生しますよね。

我が家でも昨日は、保存容器に入り切らなかったコーヒー豆、ポテトチップス、朝のお弁当づくりで使ったちくわやウインナーが残りました。こんなとき、今まではテープや輪ゴムで袋を閉じていましたが、最近使い始めて「もっと早く使えばよかった…!」と思ったのが、今回ご紹介するフードシーラーです。

フードシーラーとは、食材を入れた袋の口を高温で圧着して閉じられるキッチンツール。もともと入れている袋を使うのでランニングコストがかからないうえ、しっかり閉じられるので、中身がこぼれることがなく、食べかけのポテトチップスやおせんべいが湿気てやわらかくなるのを抑えられます。フードシーラーの中には、真空パックにできるものもありますが、今回は主に袋閉じができるものをご紹介していきます。

まずは私が使ってみて、これは使いやすい!と感動したのが、ネット通販で購入した「クリップシーラー(テクノインパルス)」購入価格4,700円です。

コンセントをつなぐ必要はありますが、袋の口をクリップで挟み、ボタンを3秒ほど押すだけで、もう密着されています。横幅があるので、20cmまでの袋は一気に閉じられ、移動させる必要なし。ほんの数秒で、片手でできるのは本当に便利です。

いろいろな袋を閉じてみましたが、ふだん使っている袋はすべて密閉することができました。まずはアルミ蒸着フィルムを使用したポテトチップス。隅から隅まで一気に閉じられました。食べ過ぎを防ぎたい時は、思い切って密閉してしまうのもいいかも(笑)。

クリップで挟んで真ん中の小さなボタンを押すだけ。

ちょっとやそっとでは開きません。

またパスタやマカロニも、一度開けるとテープや輪ゴムで留めることが多い食材です(中にはジッパー付きのものもありますが)。これらは湿気ると味が落ちるので、まめな人はパスタケースに入れ替えていると思いますが、すぐに使う予定なら、とりあえず袋のまま保管しておきたいところ。これもシーラーで一発です。

今日使ったウインナーの残りや、コーヒー豆もこの通り。

このクリップシーラーは密着性が高いので、多めに作ったカレーやトマトソースを入れておけば、キャンプなどに持って行ってそのまま温められますし、サラダチキンなどを低温調理する際にも使えます。ジッパー袋で低温調理したら、隙間から水が入ってしまった、という経験のある人は、こちらを試してみるのもいいかもしれません。

ほかにも様々な種類のフードシーラーがあります。100円ショップで購入できるのが、こちらの「簡単密閉シーラー」(ダイソーにて100円で購入)。単3形アルカリ乾電池2本(別売り)で稼働します。

こちらはホッチキス(ステープラー)のように持ち、袋の口を挟んで3秒間待つと、発熱して密着されるので、少しずつ横に移動させて使います。実際は3秒待たずに、ゆっくり動かしていくとくっつくので、確認しながら動かしていくといいですね。逆に閉じる力が弱かったり、早く移動させてしまうと、しっかり閉じません。

とても手軽に使えるので、キッチンに置いておき、テープや輪ゴムがわりにサッと閉じるには、ちょうどいいと思います。

続いては、ネット通販で購入した「ハンディシーラー フクロトジ」購入価格788円。

手のひらにすっぽり収まる、まさにハンディサイズのコンパクトさ。こちらも単3系アルカリ乾電池2本を使用するコードレスタイプです。キャップを取り、厚紙などの上に乗せた袋に、先端のヒーティングパッド(熱くなる部分)を押し付けながら移動していきます。

こちらも力の加減や移動のスピードで仕上がりが変わりますが、短時間でかなり熱くなって密着するので、コツをつかむといいですね。厚紙を用意しないといけないのは少々面倒ですが、「ハンディシーラー フクロトジ」は、とにかく小さくコードレスで使えるのが便利。持ち歩き用にもよさそうです。

最後にご紹介するのは、山善の「フードシーラー」購入価格4980円。こちらは真空パック機なので、食品を入れた専用袋から脱気して密封することで、食品の酸化を防ぐことができます。コード式で、真空パック専用袋が付属していました。

脱気せずにお菓子などの袋を閉じるだけのシーラー機能も搭載しているので、シーンに合わせて使い分けできるのが便利。

シーラーとして使うときは、袋の端を熱線に当ててフタをしっかり閉じ、押し付けた状態で「シール」ボタンを押します。袋を密着させるために、数秒間脱気するため、クリップシーラーより時間はかかりますが、こちらも隅から隅までしっかり密着できました。熱線の幅が30cmあるので、幅の広い袋も一発で閉じられるのはいいですね。

以上、4つのフードシーラーをご紹介しました。個人的には日常的に使うならクリップシーラーが便利だと思いましたが、電源なしで使えるコンパクトなハンディシーラー、真空パックもできる山善と、それぞれメリットがありますので、ニーズに合わせて選ぶといいですね。

フードシーラーは、使いかけの袋を閉じるときだけでなく、ちょっとしたお菓子の詰め合わせを作ったり、薬などの小物の管理したり、幅広い用途に使えますので、1つあると便利ですよ。

田中真紀子

家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブで紹介する家電ライター。日常生活でも常に最新家電を使用し、リアルな使用感や取り入れ方を発信している。自宅には常時200以上、キッチン家電だけでも60以上を所有し、日々使いこなしを研究中。メディアやメーカーからの取材や監修、テレビ・ラジオ出演など、専門家としての依頼も多数。

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