先日のクックパッドアワード2015でも堂々の一位に輝いた「おにぎらず」。その後、2015年を振り返るさまざまな賞でも受賞しています。おにぎらずは、一体どれだけブームだったのか?クックパッドのビッグデータを始め、さまざまな実績を調べてみました!
じつは、今年を振り返るさまざまな賞レースの中でも「おにぎらず」はたくさん受賞しているのをご存知ですか?
・新語・流行語大賞の50語ノミネート(ユーキャン)
・2015Google検索による流行語ランキング9位(Google)
・「今年の一皿」受賞(ぐるなび総研)
・2015新商品・新サービス第22回リビング新聞助かりました大賞「一般・サービス部門」入賞(サンケイリビング新聞)
おにぎらず用海苔の発売に始まり、コンビニエンスストアやお弁当チェーン、外食でもメニューとして導入されたり、「おにぎらず」というタイトルの本が書店に連なる(刊行数は10数点!)など、さまざまな業界でも注目を浴びました。
おにぎらず人気は、お弁当箱や料理ツールにも大きな影響が。おにぎらずの断面を見せられるふたが透明なお弁当箱や、おにぎらずをポンと入れられるキットと持ち運びやすいケースが大ヒット。ほかにも、おにぎらず用のごはんの型や食べやすいように海苔に切れ目をいれるアイデアグッズも人気となりました。
そのため、2015年秋にはバラエティショップなどでも「おにぎらず」コーナーができるほどに。一つの料理がグッズ業界の商品開発や売れ行きにここまで影響を与えた例は希有、といっても過言ではないでしょう。
では実際に、クックパッドのデータからわかる人気を探っていきましょう。
クックパッドで「おにぎらず」という検索キーワードがわかりやすく上昇したのは2014年9月28日。この日、前日の9月27日から約10倍に検索数が跳ね上がります。その理由はこのニュースが配信されたから。
結果注目が集まり、さらにSNSで拡散されたりテレビで取り上げられたりと一躍人気者に。そして「おにぎらず」検索数はぐんぐん増加し、2014年11月1日には9月27日時点の約100倍の検索数にまで上昇。 そして2014年年末には、お弁当ニーズが下がるため検索数が減少するものの、年明け1月には再度検索が盛り上がります。そして、春には朝ごはんとしても注目が集まり、お弁当が盛り上がる5月に当初の116倍もの検索数になったのです!
おにぎらずの投稿数の推移もみてみましょう。 おにぎらずで検索してみると、1536品(2015.12.16時点)。2014年12月時点では279品のため、この1年で1257品のレシピが投稿されていることがわかります。 ちなみに、投稿が盛り上がったのは2015年4月。なんと1ヶ月で200品もの投稿が。検索数、投稿数両方の推移から、レシピ投稿が増加することで、さらに検索数も伸びていき、さらに投稿数が増加するという白熱ぶりがみてとれます。
「おにぎらず」人気の火付け役として2015年クックパッドは多くの取材を受けました。なんと、この1年間でテレビ41件、ラジオ1件、雑誌4件、新聞26件、WEB36件、全108件!各メディアがどれだけ注目していたか、本当によくわかりますね。
2015年1月に発売された「クックパッド みんなのおにぎらず」(主婦の友社)。この本はなんと累計185,000部の大ヒットに!2016年2月には第2弾の刊行も予定されているとか。おにぎらず人気、まだまだ続きそうです。
老若男女、あらゆる業界・メディアを巻き込んでの大ブームとなった「おにぎらず」の特筆すべき点がもう一つ。それは「米」の再評価、再注目につながったということなんです。 米離れが叫ばれて久しい中、「おにぎらず」に従来の具とは異なる肉や卵、野菜などを挟むことによって、どんな食材ともお米は相性がいいことが証明されました。また、朝ごはんやお弁当のときにお米の腹持ちの良さを実感した人も多いのではないでしょうか?
2015メニューの王者・おにぎらず。それでもまだ作ったことがない!という人はぜひ一度作ってみてください。より多くの人々に、おにぎらずの魅力を知ってほしい。そう願ってやみません。