何かと忙しい年末に、おせち料理を全て手作りするのは大変ですよね。
でも、せめて何か一品は手作りしたい。そんなときには、豪華なおかずにもなるお煮しめを作ってみませんか?
材料ごとに分けて煮るのが本来の作り方ですが、今回は忙しい年末でも作りやすい、材料を一緒に炊き上げるレシピをご紹介します。
【1】下ごしらえをする
干し椎茸は前日から水で戻しておく。アクの強い野菜は酢水につける。
【2】コトコトと煮含める
だし汁を加え、煮立ったら弱火にして15〜30分煮て、味を含ませる。
【3】人参を取り出しておく
煮崩れやすい人参は、柔らかくなったら取り出して、取り分けた煮汁につけておく。
【4】仕上げ
塩ゆでした絹さやと一緒に盛りつけたら完成。
少し地味な見た目になりがちな煮物ですが、人参や蓮根を飾り切りするひと手間で、グッと華やかになりお正月にぴったりの一品になります。
冷ましておくと、具材に味が染み込み、一段と美味しくなります。おせちとして作る場合は、大晦日に作っておいて、お正月の三が日までに食べると良いと思います。
だし汁の風味を味わえる優しい味つけなので、年配の方や薄味が好みの方にぴったり。
特集スタッフが作ってみた感想
野菜それぞれの旨みを味わえる上品な味で、おせちに打ってつけなレシピです。
干し椎茸の風味が好きな方は、だし汁を減らして戻し汁の配分を増やし、調整すると良いかと思います。(調理時間:90分)
鶏の旨みが加わり、コクのある味つけなので、男性や子どもに好まれる味だと思います。
特集スタッフが作ってみた感想
干し椎茸の風味と鶏肉のコクが野菜に染み込み、美味しかったです。
甘いのが苦手な方は砂糖の量を少し減らして調整するとよいと思います。(調理時間:50分)
グッとお正月らしさが出る、飾り切りの方法をご紹介します。
スタッフ一同で試食したところ、自分の家の味つけはどうだった、と話が盛り上がりました。
自分が食べて育った「我が家の味」、しっかり覚えておきたいなぁと思いました。
準備は少し大変ですが、忙しい年末に一品でもおせちを手作りできれば、誇らしい気持ちで一年の始まりを迎えられると思います!
文:栃木由子 写真:北村文乃