鶏スープに旨みギュッ！奄美の「鶏飯」【日本各地の絶品レシピVol.6】

鹿児島県の県域は、県最北の町から最南端の与論島まで、南北約600キロに及びます。この広い土地と自然の中で、様々な食材を生み出し、各地域で独自の食文化を築いてきました。
県では、鹿児島を代表する郷土料理を「かごしまの味」として制定。県民の方に投票してもらい、鹿児島県全域・奄美地域あわせて28品を選定しました。

「かごしまの味」奄美地域で投票1位になったのは、「鶏飯」です。奄美諸島の郷土料理で、ご飯に鶏肉、干し椎茸を甘辛く炊き、錦糸卵などの具材をのせて鶏ガラスープをかけたものです。

鶏飯は奄美の中で最も豪華なおもてなし料理の一つでした。江戸時代、薩摩藩の支配下におかれた奄美諸島の人々が、本土から砂糖の取り立てのために渡ってくる役人の気持ちを少しでも和らげるため、用意した料理だといわれています。

召し上がるときは、ぜひスープをたっぷりかけて、鶏の旨みがぎゅっとつまった美味しさを感じてください。夏の暑くて食欲が落ちるときでもスルスル召し上がれますし、冬には熱い鶏ガラスープで体がじんわり温まりますよ。奄美では四季を問わず、一年中食べられている料理です。

つくれぽ（みんなの作りましたフォトレポートのこと）では、「久しぶりの郷土の御飯、美味しくいただきました！」「さっぱりして、深夜に帰ってくる主人が美味しいと喜んでくれました♪」など、郷土を懐かしむ声が届いていましたよ。

元々はおもてなし料理だった鶏飯も、現代では家庭の食卓に上ったり学校給食に出たりと、鹿児島の人々に広く親しまれています。食べたことがない方は、ぜひこの機会にお試しください♪

かごしまの味県民投票
かごしまの味の制定