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【賢く使い分け】レジ袋&エコバックそれぞれのメリットとは

丸山晴美

調理師資格を持っている食費節約が得意なFPです。

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。レジ袋有料化から1か月以上が経ち、マイバッグを持つ習慣が身に付いた方も多いかと思います。そもそも何故有料になったのか?無料のレジ袋もあるの?ゴミ袋はどうしよう…などなどの疑問に丸山晴美さんがお答えします。

レジ袋有料化から1か月以上が経ち、マイバッグを持つ習慣が身に付いた方も多いかと思います。そもそもレジ袋が有料化された背景とは、海洋プラスチックゴミ問題、地球温暖化などの解決に向けた第一歩として、プラスチック製買い物袋の有料化を通じて、マイバッグの持参などを促し消費者の意識を高めるもので、ほぼすべての小売り事業者のレジ袋が有料化されました。レジ袋の価格は、お店が自由に決めることができますが、1枚あたり1円未満になるような価格設定をすることはできません

法令で有料となるレジ袋と有料とならないレジ袋とは

レジ袋有料化の対象となるレジ袋は、素材がプラスチック製の買い物袋で、商品を入れる袋であること、持ち手があり、消費者が要不要を選択できるもの。一般的なレジ袋と言われるもの。有料とならないレジ袋は、素材が紙や布でできた買い物袋であり、景品や試供品を入れる袋で持ち手がなく、福袋のように商品と一体化していたり、免税品を入れる袋のように別の法令で定められたものです。

法令で有料とならないレジ袋の素材

法令上、有料ではなく無料で配ることができるレジ袋の素材があります。例えば、プラチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上であること、海洋生分解性プラスチックの配合率が100%であること、バイオマス素材の配合率が25%以上であることです。それぞれレジ袋には、必要な表示をすることとなっています。

画像は、ケンタッキー・フライド・チキンのレジ袋ですが、植物由来のバイオマス素材を30%配合したもので、有料化以降も無料で提供されます。

ケンタッキー・フライド・チキンだけではなく、マクドナルドやモスバーガー、吉野家、松屋、すき家、餃子の王将など、ファーストフードやテイクアウトができる飲食店は軒並みバイオマス素材を配合したレジ袋を導入して、引き続き無料で提供しています

とはいえ法令上、無料で配布できる基準を満たした素材でできたレジ袋でも、有料である場合や、そもそもレジ袋有料化の対象外である紙袋を有料販売しているなど、お店ごとで対応は異なるので注意が必要です。

レジ袋をゴミ袋として使っている場合は

ドラッグストアや100円ショップでは、レジ袋タイプのゴミ袋が軒並み品薄状態が続いています。今まで無料のレジ袋をゴミ袋として使っていた人にとっては新たな出費となっています。

ゴミ袋を新たに買ったほうがいいのか、それとも有料のレジ袋を買った良いのか悩む方も多いかと思います。そんなときは、市販のレジ袋タイプのゴミ袋が1枚あたりいくらなのかを計算するとよいでしょう。ネットなどで販売価格を見たところ、2リットルのペットボトルが3本入るレジ袋が100枚で税込350~400円程度で売られていましたので、4円以下で大き目のレジ袋が買えるのであれば、ゴミ袋として買う方法もあります。レジ袋の値段が1枚5円以上の場合や小さいレジ袋はエコバッグ、それ以下の場合は買うといったルールを決めるとよいでしょう。いずれにしても、エコバッグや畳んだレジ袋を携帯しておき、できるだけ余分な出費は抑えたいものです。

包装パッケージをゴミ袋の代わりにする

プラスチックゴミや資源ゴミとして捨てられていた包装パッケージがゴミ袋として再使用することができます。袋状のものや袋状になるものならほとんどのものがゴミ袋として使えます。トイレットペーパーやキッチンペーパー、紙おむつ、米袋は、天井部分から切ることでゴミ袋として再利用することができます。そして生ごみなど臭いが出るものを捨てる際に便利なのが食パンの袋です。食パンの袋はしっかりとした厚めの袋でできているため、水分と臭いが漏れにくくなっています。

いろいろな袋がゴミ袋として再利用することができます。

ゴミ箱にもぴったり。

クリーニング後に衣類にかかっているビニールのカバーは首の部分を結ぶとゴミ袋として使うことができます。

包装パッケージがそのままゴミ袋として使えれば、その分ゴミのかさも減ることになります。今まで何気なく捨てていたゴミも使い方を変えるだけで、ゴミ袋として役立つだけではなく、ゴミ袋にかかる出費も抑えてくれるでしょう。自治体によって指定ゴミ袋や処分方法の指定がある場合は、自治体の指示に従って処理をしてくださいね。

レジ袋が有料ならエコバッグを使って、ゴミ袋がなければ身の回りのあるものでゴミ袋を作ればよし。知恵と工夫で、環境とお財布にやさしい生活を心掛けましょう。

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>

執筆者情報

丸山晴美

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。

資格

節約アドバイザー、FP、ファイナンシャルプランナー(AFP)FP技能士2級、消費生活アドバイザー、調理師、宅建士(登録)

webサイト・SNS情報

公式HP:らくらく節約生活 https://www.maruyama-harumi.com/
ゆとりうむプロジェクト理事https://yutorium.jp/

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