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コラム

【Twitterで話題】ブロッコリーの油膜は農薬ではなかった!食べても問題ない「ブルーム」とは?

【Twitterでバズったごはん Vol.2】市販品などを上手に使い、ササッと作れておいしいレシピが日々投稿されているTwitter。その中から、とくに話題を集めたレシピや便利な料理の知恵を、編集部がピックアップしてお届けします。

多くの注目を集めた「ブロッコリーの油膜」の真実

Twitterでバズった料理に関するツイートに注目し、多くの人の心を鷲掴みにしたヒミツを解き明かしていく連載が始まりました。第2回目に注目したのは「ブロッコリーの油膜についての知識」! こちらのツイートをされたのは、石川県白山市の農業法人「有限会社安井ファーム」広報課のTwitter担当者さん。さっそくお話を伺いました。

油膜は無味無臭で食べても問題なし!

−−「ブロッコリーの油膜の知識」をツイートされた想いを教えてください。

担当者さん:料理に慣れない方はブロッコリーを調理しているときに水を弾いたり、茹でたあとのお湯や浸しておいた調味液に油のようなものが浮かんでいたりすると「んっ?」と思う瞬間ってしばしばあると思うんです。

最近は度々ネットでも話題になることはありますが、それでも天然成分である「ブルーム」が農薬だと勘違いされることもときどきあるんですよね。

いち生産者として「それは自然由来のもので、農薬じゃないよ」ということを、改めて発信しておきたかったという次第です。ブルームには乾燥や害虫から身を守る働きがあるのです。

きゅうりなどは消費者の誤解から「ブルームが出ないタイプ」が開発され、今や店頭に並ぶほとんどがブルームレスタイプとなっているほどです。そのような誤解がこれ以上未来の品種に影響しないことを願うばかりです。

−−油膜のブルームには味や香りがありますか?

担当者さん:ブルームそのものは無味無臭となっております。茹でた後のお湯にはブロッコリーの栄養が染み出ているので、市販の「鍋の素」を希釈してスープとして味わうなど、料理に活用していただくこともオススメです。

−−今回のツイートがバズったことでどのような反応がありましたか?

担当者さん:「知ってた」という方ももちろんいらっしゃいましたが「初めて知った」という反応も見られました。今回のツイートがブルームの認知拡大のきっかけに少しでも繋がれば幸いに思います。

たしかに初めてブロッコリーを茹でたときには、お湯に浮かんでいる油膜が気になったものでした。でも、これからは茹でた後のお湯をスープなどにして、ブロッコリーを丸ごと味わいたいですね。世の中に正しい知識が広まって、さらにブロッコリーが皆さんに愛されることを願い、担当者さんは毎日楽しいツイートをされています。ぜひブロッコリー愛にあふれるツイートを覗いてみてください!

(TEXT:八幡啓司)

有限会社安井ファーム
石川県白山市にある農業法人。同県におけるブロッコリー作付面積の約3割を1社単独でシェアしている。令和元年度 農林水産祭にて「内閣総理大臣賞」受賞 。公式アカウントではブロッコリーに関する知識や情報だけでなく、夕方にはブロッコリーの鐘を鳴らすなど有意義で楽しいツイートが特長。

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