じゅわ〜っと旨味があふれ出す！料理研究家・小堀紀代美さんの「えびトースト」

少し前に一世を風靡し、大ブームになった「パクチー」。別名コリアンダー、香菜とも呼ばれ、中国、タイ、インド、ベトナム、メキシコ、ポルトガル料理など広く用いられています。日本でもその独特の味わいと強い香りにやみつきになった人々が続出し、いまではスーパーでも気軽に買うことができるようになりました。

今回紹介するタイのおつまみ「えびトースト」にも、パクチーが使われています。葉はもちろん、茎や根もタイ料理には欠かせません。

「パクチーの清涼感のある強い香りが旨味となり、シンプルなえびトーストの味に深みが出ます。私は好きなので入れたくなりますが、大葉などで代用してもよいと思います」（小堀さん）

タイの揚げパン。ジュワッと揚げたパンがたまらない、お酒に合う屋台フード！

食パン(6~8枚切り)... 2枚
むきえび...100g
A　ねぎ(みじん切り)... 10cm分
A　パクチー(みじん切り)... 1株分
A　酒...大さじ1/2
A　卵白...1個分
A　片栗粉 ... 大さじ1
A　ごま油...小さじ1/2
A　ナンプラー...小さじ2/3
A　いり白ごま ... 少々
揚げ油、いり白ごま ... 各適量

１．食パンは耳を落として4等分に切る。

２．むきえびは包丁で粗めにたたいてボウルに入れ、Aを加えてまぜ、パンに塗る。

３．170°Cの揚げ油でえびをのせた側から揚げ、きつね色になるまで両面揚げる。器に盛り、ごまを振る。 好みでスイートチリソースをつけても。

「えびをのせた方を下にして、160度くらい低温に温めた油で返しながら、全体がかりっとするまでじっくり揚げます。軽めのフランスパンで作ってもおいしいですよ」（小堀さん）

このえびトーストは、おつまみ、温菜としてタイの屋台で親しまれているそう。日本のタイ料理屋さんで提供していることもあるので、お店の味と手作りの味を比べてみても楽しいですね。

最後に、小堀さんにハーブとスパイスの楽しみ方をお聞きしました。

「醤油や味噌などの調味料を使った普段の料理にも、スパイスひとつまみ入れてみたり、仕上げに七味をふるところをカレー粉をふってみたり、大葉やミョウガなどの薬味の代わりにハーブをなにか…などちょっと冒険心で少しだけ楽しんでみると、いつもと違った味わいに出会えると思います。料理にも広がりが生まれますよ」（小堀さん）

＞＞ご購入はこちら

料理研究家。料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」主宰。実家は栃木の洋菓子店で、幼い頃から食が大好き。各国の料理を食べ歩き、そこで出会った味からオリジナルレシピを作り始め、2010年にカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」を開き、食 通たちの間で評判を呼ぶ。その後、料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」を始め、予約のとれない人気の教室と話題に。雑誌、書籍、テレビでも活躍中。著書に『予約のとれない料理教室ライクライクキッチン「おいしい !」の作り方』『ライクライクキッチンの 旅する味 予約のとれない料理教室レッスンノート』(ともに主婦の友社)ほか多数。
Instagram：@likelikekitchen