「こども食堂」運営者の方へのインタビューとともに、子どもたちに大人気のおいしいごはんをお届け! 子どもや親をはじめ、地域の人たちに安価または無料で食事を提供している「こども食堂」は、子どもの貧困対策としてだけでなく、地域交流の場として今注目を集めています。その活動をサポートする「全国こども食堂支援センター・むすびえ」のキッチンには、日本各地のこども食堂のレシピが満載。その中からおすすめのレシピをご紹介します。
連載第4回は、むすびえ公式キッチンより、神奈川県川崎市の「こども食堂 菜の花ダイニング」のレシピをご紹介! 苦手な子どもが多い食材「ピーマン」を、美味しく食べてもらうメニューを教えていただきました。
私たちは、手間暇かけること、こどもも大人も「おいしい」と感じられること、季節を感じられること、食品衛生上、問題がないこと。この4つを心がけて活動しています。
レシピは、調理師である副代表(中学生・小学生・6歳の3人のお子さんのパパ)が毎月作成しています。
こどもの為になにかしたい、地域に貢献したい、など様々な思いを持つメンバーが集まって、社会的な問題である「孤食」=「こしょく」を少しでも減らしたい、と考えて活動しています。
また、こどもが苦手な食材も食べやすく提供できるよう工夫しています。今回は苦手なこどもが多い食材を使った「ピーマンの肉詰めトマト煮込み」をご紹介します。
ピーマンはこどもの苦手な野菜としてよく挙げられますが、実は、加熱しても壊れにくいビタミンCやビタミンA、Bなどの栄養成分が豊富です。お肉と一緒にトマトと煮込むことで苦味を抑え、食べやすくしています。煮込むとお肉の加熱が充分にでき、煮込み時間が若干長くても肉が硬くなりにくいのもメリットです。
「ピーマン食べられたよ」「おいしい」「全部食べた」等、自宅では残していたピーマンを無事、克服できた! という子もいました。
外食ではあまり見かけないメニューですが、家庭で作るとなるとちょっと手間がかかります。でも、こども食堂なら人手はあるし、材料費も抑えられる。なによりとってもおいしいので、おすすめですよ。
普段は90人分を用意するのですが、今回は家庭でも作りやすい分量をご紹介します。
作り方はクックパッドに掲載したものと同じです。
ピーマン…6個
合挽き肉…200g
玉ねぎ…40g
小麦粉…適量
卵…1/2個
塩・胡椒…少々
牛乳…40cc
パン粉…20g
油…適量
にんにく…4g
赤ワイン…40ml
トマト水煮缶…160g
ケチャップ…20g
ウスターソース…12g
コンソメスープの素…4g
塩・胡椒 …適量
じゃが芋…1個
人参…1/2本
マカロニ…80g
オリーブ油…少々
きゅうり…80g
卵…1個
粉チーズ…小2(4g)
ツナ缶…40g
マヨネーズ…40g
コーン缶…40g
塩…少々
ベーコン…20g
玉ねぎ…40g
コンソメスープの素…8g
水…480ml
塩…適量
ピーマンがしんなりする程度に加熱し(さっと茹でる)、小麦粉を薄くまんべんなくつける事で肉が離れにくくなります。
弱火でにんにくを炒めて香りを出し、赤ワインを加え、煮切ってアルコールを飛ばしてから水・ウスターソースを加えて再度沸騰させるのがおいしいソースを作るコツです。
ピーマンが苦手というお子さんがいらっしゃる親御さんに、ぜひ作っていただきたいレシピです。
開催:毎月第3水曜日(8月・12月変更あり)、神奈川県川崎市高津区・プラザ橘
こども食堂参加費:大人300円、こども100円(高校生以下)
お問い合わせ先:公式HP
「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。」のミッションのもと、2018年に全国に点在するこども食堂を統括する団体を組織。地域ネットワーク支援事業、企業・団体との協働事業、調査・研究事業を軸とした事業を通じてミッションの実現へ向けて活動している。
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