毎日のごはんはラクにおいしくしたいけど、忙しくてなかなか難しい……。そんな方におすすめするのが「作りおき」。でも、どこから始めたらいいの? という方に、作りおきのプロで料理研究家・鈴木美鈴さんが、これを知ってればできる! 「作りおきのコツ」をお届けします。普段の献立にも役立ちそうな調理法や手順などのアイデアも必見です♪
これから「作りおき」生活を始めたい。そう思ったとき、最初に考えるのが作った料理を保存する容器のこと。リーズナブルなプラスチック製のものから、見た目もおしゃれなガラス製や琺瑯製のものまで素材や形もさまざまあり、どれを買ったら良いのか悩んでしまいますよね。それぞれにメリット・デメリットがあり、用途によっても選び方は変わってきます。
まずは保存容器を選ぶときの基本として、作りおきの達人・鈴木さんに3つのポイントを教えてもらいました。
蓋を開けなくても中身が一目瞭然でわかる透明な容器がおすすめです。冷蔵庫を開けたときに中身が見えれば、残っているおかずの種類や量を把握しやすく、うっかり食べ忘れてしまうことも防止できます。
作りおきの場合は一度に何種類ものおかずを作ることもあるため、スタッキングできる容器だと冷蔵庫の中が整理しやすくなります。容器をそろえることで収納がしやすくなり見た目もスッキリとして、保存容器で台所が占領されることから回避できます。
作りおきを入れるものによって容量を使い分けるために、大、中、小とさまざまなサイズの容器を用意すると便利です。
ひとことで作りおきとは言っても、煮物から焼き物、スープや和え物までメニューはいろいろ。調理法によって、適している保存容器も異なるそうです。
そのつど中身を移し替えるのは手間がかかるもの。冷蔵庫から出してそのまま温められるように、レンジ対応の容器に入れておくと便利です。
琺瑯の容器はオーブン調理が可能。しかも調理を終えたらそのまま冷まして保存ができます。
琺瑯の容器ならば直接コンロの火にかけられるので便利。スープなどの汁ものは鍋のように底の深い容器を使うなど工夫してみて。
プラスチック製の容器は値段は安いものの、においがうつりやすいというデメリットも。においうつりを防止するなら、琺瑯やガラス製の容器がおすすめです。
容器をそろえたら、次に欲しくなるのが便利グッズ。作りおきのおかずは、休みの日などにまとめて調理することが多く、なるべくなら時短を心がけたいもの。
「人参やごぼうなど固い野菜を細切りにするとき、千切りスライサーがあると均一に切ることができるので便利です。また、レンジ対応のふたがあれば、加熱をするときにラップを使うことがなくなり経済的です。大きさも大と小とそろえておくと重宝しますよ。100円ショップで買うことができます」
ここまでで、作りおきには保存容器選びが大事だということがわかりましたね。 まずは100円ショップなどでリーズナブルなものからそろえて、使い心地を試すのもいいですね。
家にある容器が使いにくいと思っている人も、これから作りおきを始めたいと思っている人も要チェック! おかずに合った容器を選ぶことで、より作りおきがおいしく便利に楽しめるようになりますよ。
保存状況により、保存期間は異なりますので、なるべく早く食べきりましょう。
- 冷蔵庫で保存…常温での保存は避ける
- 清潔な保存容器を使用する…水滴や汚れは腐敗の原因に
- 取り分け用の清潔なスプーンなどで取り出す…口に直接入れるスプーンや手でさわるのはNG
- 作った日付を記しておく
- 冷蔵の場合は、2〜3日を目安に早めに食べきる
料理研究家。トータルフードコーディネーター。クックパッド公式アンバサダー。作りおき・お弁当を得意とし、素材の味を大切に心と身体にやさしい家庭料理を考案、発信している。ウェブ・雑誌・企業へのレシピ掲載をはじめ、数々の料理コンテストにて受賞歴あり。著書に『盛るだけ つめるだけ 毎日かんたん 作りおき おかず』(オーバーラップ)。クックパッドにも絶賛投稿中♪>>>鈴木美鈴さんのキッチン