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コラム

【防災グッズの必需品!?】いざというときに覚えておきたい。「ポリ袋のお役立ちワザ」

東日本大震災から10年。災害時には“ポリ袋”が色々な理由から重宝されています。そこで、いざというときに知っておきたい「ポリ袋のお役立ち情報」を、防災の投稿などでも度々注目されている“袋のラップ“こと『アイラップ』のTwitter担当者にインタビューしました。

災害時に役立つ「ポリ袋のお役立ちワザ」

1. 貴重な水を食器洗いに使用せずすむ

3.11のときに、ボランティアとして被災地で活動されていたという方からお話を聞く機会がありました。被災地では、貴重な水を皿洗いのために使うのはもったいないということで、ポリ袋を食器にかぶせて使っていたそうです。

2. 手を洗えないときの衛生面にも

災害時に水が不自由になることが多く、そこで心配になるのが衛生面です。特に、頻繁に手洗いができない場合、調理の際に食中毒のリスクが高くなるようなので、ポリ袋を手袋代わりにするなど上手に活用していただけると良いなと考えています。

3. 温かい料理が作れる

防災士の方から避難中、炊き出しがあっても様々な理由で冷めたいごはんを食べる機会が多くなってしまう、と聞きました。冷めた食べ物が、気持ちに追い打ちをかけることもあるので、被災地では温かい食べ物がすごく重要だそうです。

『アイラップ』は耐熱性もあるので食品の温め直し炊飯はもちろん、蒸しパンなどのおやつも作れるので、いざというときに少しでも支えになったらと思います。

また、鍋での大人数分の調理にも向いている、という話は驚きました。あらかじめ、一人分の食材を入れた袋を人数分作り、大鍋に入れて一気に調理することができ、取り分けや素手で調理するリスクを減らしながら、炊き出しができたことで重宝されたそうです。

いざというときの「パッククッキング」

東京都の区で主催された防災講習で教えてもらったパッククッキング(耐熱性のポリ袋に食材を入れ、袋のまま鍋で湯せんする調理方法)について、Twitterで投稿をしたところ大きな反響がありました。 (※当日に北海道地震が発生したこともあり、講師の先生の許可を得て投稿しました)

当時は、アカウントを始めたばかりで『アイラップ』が今ほど認知は高くなかったのですが、#ポリ袋炊飯として投稿したところ、600件近いリツイートがありました。

ポリ袋で調理する際に気をつけたいポイント

アイラップは、もともと食品の温め直しをするための商品です。そのため、SNS上でアイラップを使った調理をたくさん目にするようになったときには驚きました。ただ、この使い方は少し気がかりだな、という投稿がちらほらあることも事実です。

調理する際は、熱源に直接触れないようにし、耐熱温度以上が想定される調理には使用しない、というルールを守った上でご使用をお願いしたいです。

鍋で湯せんする場合

耐熱皿を鍋底に敷き、熱源近くに直接触れないようにしてください。また、なるべく鍋の側面にも直接触れないようにすることをおすすめします。可能であれば鍋の直径以上の菜箸などを用意し、袋を吊るすようなイメージで調理していただくと良いかもしれません。

電子レンジで調理する場合

耐熱皿を使用し、袋の口は開けたまま、密封はせずにご使用ください。湯気がでるので、密封すると破裂する可能性が考えられます。また、油分が多いものを温めると、耐熱温度以上になる場合があるので避けてください。

種類の使い分け

ポリ袋は用途に合わせて準備されることをおすすめします。最近『業務用のアイラップ』を使用され調理したところ、袋が破けてしまったという声をいただきます。業務用はあくまでも包装資材用のポリ袋で耐熱性ではございませんので、ご留意ください。 (※現在、急激な需要拡大に合わせ、パッケージ表記の見直しを行なっております)

耐熱加工のポリ袋はお皿代わりやパッククッキングなどで使用、何かを保存しておく場合などは梱包資材用のポリ袋、と役割を分けて準備しておくと良いかもしれません。

いざというときの備えを

自分自身、防災講習などに参加することで、知識も増えて「こういうことなんだなぁ」と理解が深まっています。それをTwitterなどで発信することで、いざというときに役立つ情報をこれからもみなさまにお伝えしていけたら良いなと感じています。

(TEXT 上原かほり)

便利で使いやすい“袋のラップ”『アイラップ』

愛されて45周年、変わらぬレトロな三角型パッケージが特徴のマチ付きポリ袋『アイラップ』(岩谷マテリアル株式会社)。防湿性、耐冷性や耐熱性に優れ、料理にマルチに活躍。公式Twitterは14万フォロワーを超え、お役立ち情報から、面白ネタまで幅広く投稿。SNS中心に「#アイラッパー」と呼ばれる、 『アイラップ』愛用者も急増中。

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