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『家事ヤロウ!!!』で話題の和田明日香さん直伝!代わり映えしなくてもいい「地味ごはん」の魅力

【今週のおすすめの一冊 vol.56】編集部が特に「おもしろい!」と注目した料理にまつわる本をピックアップし、気になる中身をご紹介します。今回は『楽ありゃ苦もある地味ごはん。 』(主婦の友社)についてご紹介します!

代わり映えしない地味おかずこそ、料理の醍醐味

『家事ヤロウ!!!』などのテレビ番組をはじめ、メディアで見かける機会の多い料理家の和田明日香さん。旬の食材を活かした、お酒もご飯も進むレシピが話題になっています。

レシピ考案する料理家の普段の食卓はさぞかしバラエティに富んでいるのだろうと思いきや、「毎日作る料理はずっと代わり映えしないメニュー」と和田さん。

「仕事では新しいレシピも考案していますが、晩ごはんは似たようなものばっかり。子どもたちの好き嫌いがなくなる魔法のようなレシピなんてないし、食べたいものも作りたいものも思い浮かばない空っぽの日だってあります。残念ながらそれがわたしの現実。生まれながらの料理好きには、どうしたってなれないのでしょう。

それでもキッチンには立ち続けている。それは、ごはんを作って食べることは、自分を取り戻す作業のような気がするから。楽ありゃ苦もあるいろんな毎日でも、代わり映えしないおかずを家族と囲めば、わたしの大事なものはちゃんとここにある、って思えるんです。だから料理はやめられません」(和田さん)

そう語る和田さんは、2年前に初めてのレシピ本「10年かかって地味ごはん。」を出版。名もなき地味なおかずの作りやすさが好評を博し、25万部を突破。そして、この度2冊目となる「楽ありゃ苦もある地味ごはん。」が発売されました。

前作同様、自分も家族も大好きな茶色くて地味だけどホッとするおかずはそのままに、最新レシピがもれなく収録されています。

鶏もも×旬のアスパラで作る!大満足肉おかず

今回はそんな最新著書「楽ありゃ苦もある地味ごはん。」から、家族ウケ間違いなしの鶏もも肉おかずを紹介します。

見知らぬあなたへ ねぎ塩チキン

<材料>(4人分)
鶏もも肉……2枚(500gぐらい)
砂糖……小さじ1/2
塩……少々
水……小さじ2
アスパラ……6本
レモン……1個分 (レモン汁を使う場合は大さじ2)
A
長ねぎ……20cm
鶏がらスープの素……大さじ1
塩……小さじ1/4
片栗粉……小さじ1/2
水……大さじ1

米油……大さじ1

<下ごしらえ>
◆鶏もも肉は、皮と身の間にある黄色い脂肪や、目立っている筋などを切ってお掃除。薄く広げるように、包丁の背でバシバシ叩く。一口大に切って器に入れて、砂糖をもみ込む。 鶏をしっとりさせるために最初にやりたい作業。

◆アスパラは下半身の皮をピーラーで剥き、長さを半分に切る。Aの長ねぎはみじん切りにする。

<作り方>
1. 砂糖をもみ込んでしっとりしている鶏もも肉に、さらに塩と水をもみ込む。砂糖からの時間差が大事。

2. ボウルにレモンを絞り、Aを加えて混ぜる。

3. フライパンに米油を中火で熱し、鶏もも肉を入れて焼く。あまり触らないようにして表面にこんがり焼き色をつける。

4. アスパラを入れ、アスパラの色が濃くなって、ツヤっとみずみずしい感じになったらAをもう一度混ぜてから加える。強火で炒め、ねぎを絡める。

ASUKA'S COMMENT
「普段は自分や家族のことを思い浮かべながら料理を作るのですが、この料理を作った時はインスタのフォロワーさんが好きそうだなぁと喜んでいる自分がいてハッとしました。会ったこともない人たちといつの間にか関係性ができていて、喜ばせようと思っている。しかもそれがごはん作りの励みになっているなんて。いつもはSNSには振り回されないぞと気をつけているけれど、SNSのつながりに、心温まったのでした」

ユニークな料理名とエピソードも必読!

本書には和田家の定番おかずから、食材の組み合わせが絶妙な副菜・汁物など、使い勝手の良い62レシピが掲載されています。

本書において特徴的なのが、料理名と、料理名に添えられたエピソードの面白さ。義理の母で、料理愛好家でもある平野レミさんにリスペクトを込めてアイディアをパクりつつアレンジした「師匠の酢豚」や、中途半端な食材をまとめて餡にするとなんとか一品完成する「あんかけとけばなんとかなる大根」など、参考になるレシピでありつつも、レシピ誕生の経緯が読み物としても楽しめる構成になっています。

印象的だったのが、魚嫌いと肉嫌いの両方が家族にいることから一度に魚と肉を同じ味付けで焼いた「魚肉照り焼き」というレシピ。異なるたんぱく源も家族を思えば一緒に味付けてヨシ!とレシピ本で提案してくださる豪快な発想が気持ちよく、新鮮に感じました。

和田さんが普段からそうしているなら、きっとおいしいんだろうなぁと納得して、「改めて料理って自由で楽しいな」と気付かせてもらえる一冊です。

(TEXT:小菅祥江)

楽ありゃ苦もある地味ごはん。』(主婦の友社)

和田明日香さん

料理愛好家・平野レミの次男と結婚後、修業を重ね、食育インストラクターの資格を取得。各メディアでのオリジナルレシピ紹介、企業へのレシピ提供など、料理家としての活動のほか、“食育”や“家族のコミュニケーション”をテーマにした全国各地での講演会やイベント出演、コラム執筆、ラジオ、CMなど、幅広く活動する。

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