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コラム

最近老けが気になる…と思ったら。食べてよし!塗ってよし!のココナッツオイルに注目!

以前、アルツハイマー予防に効果があるとして、品切れが続出しているとお伝えしたココナッツオイル。現在でもその人気は続いているようです。人気の理由はアルツハイマー予防だけでなく、アンチエイジングや美容にも効果絶大なんだとか。人気モデルのミランダ•カーをはじめ世界中のセレブも愛用しているというから注目です!

食べてよし!アンチエイジング効果

40歳を境に加速するという老化スピード。最近なんだか老けてきたかも…なんて人に朗報です!ココナッツオイルには、この老化を遅らせるアンチエイジング効果があるのだとか。

通常、私たちの脳は糖質やタンパク質を元とする「グルコース(ブドウ糖)」と、脂質を元とする「ケトン体」の2種類をエネルギーにしていて、ココナッツオイルを摂取するとそのひとつである「ケトン体」が作り出されます。そのケトン体はアルツハイマー病予防に効果的だというのは前回お伝えしましたが、ケトン体を構成する主な物質である「β-ヒドロキシ酪酸」には、さまざまな老化現象を起こす犯人といわれている活性酸素を無害化する酵素を活性化する効果もあるのだそう。 β-ヒドロキシ酪酸を与えられたアンチエイジング酵素は、生理食塩水を与えられた場合と比較して2倍前後活性化することがわかったとか。ココナッツオイルを食べることで、体のサビ付きを防いでくれるのです。

まだ自分には関係ないと思いがちなアルツハイマー病も、実は病の芽は50才頃からはじまるそう。アンチエイジングとアルツハイマー病予防を兼ねて、早くからココナッツオイルをとり始めても損はなさそうです。

塗ってよし!美肌&美髪効果

食べてよしのココナッツオイルですが、なんと体に塗っても効果あり。油を塗るなんて!と最初は抵抗がある人が多いようですが、ココナッツオイルはすーと伸びてベタつかないので大丈夫。甘い香りもボディクリームだと思えば許容範囲!?

「おすすめは全身のボディケア。手や足、首から顔、そして髪の毛まで全身に使えます。3年ほど前からココナッツオイルでケアを続けていますが、普段はファンデーションもいらないほど肌の調子がいいんですよ」

とは順天堂大学大学院 加齢制御医学講座 協力研究員で、アンチエイジング研究のスペシャリストとしてさまざまな情報を発信してきたダニエラ•シガさん。

ダニエラさんによると、ボディマッサージの中でも特にヘアオイルとして優秀で、髪がやわらかくてボリュームが出ないという悩みが、ココナッツオイルを使うことで自然なハリと艶が出てふわふわになったそう。出産や加齢とともに髪の悩みを持つ女性は多いもの。気になる人は試してみる価値アリかもしれませんね。

また、良質なエキストラバージンオイルであればなめても害がなく肌の保護になるので、赤ちゃんのベビーマッサージに使う人も多いとか(ただし、アレルギー反応がでないかパッチテストを行ったうえで)。赤ちゃんの肌にも使えることからも、ココナッツオイルがいかに肌にやさしいオイルかがわかります。

ココナッツオイルのおいしい食べ方は?

興味はあるけど食べ方がわからないという声も多いココナッツオイル。書籍『アルツハイマーの改善&予防に! ココナッツオイルでボケずに健康—1日大さじ2杯から 太りにくい! アンチエイジング効果も! (主婦の友生活シリーズ)』でレシピ開発も行ったダニエラさんによると、

「最初はヨーグルトにかけたり、野菜ジュースに混ぜたりしながら、慣れたら少しずつ料理に活用していくのがおすすめです。ココナッツオイルは25℃以下で固まる特性があるので、夏場はアイスクリームにたらすとパリパリと固まって独特な食感が楽しめます! 料理では特にカレーと相性バツグンなのでぜひ試してみて下さい。本格的な味に仕上がりますよ」

とのこと。どうしてもココナッツの香りが目立つので、最初は甘いものや味の強いものと組み合わせて、慣れたら料理に活用、というステップがいいようです。

本の中からダニエラさん考案のおすすめのレシピをご紹介します。

フレンチドレッシング

<材料>(作りやすい分量)
ココナッツオイル …大さじ2
酢 …大さじ3
レモン汁 …大さじ1/2個分
はちみつ …大さじ1

<作り方>
フレンチドレッシングの材料は合わせてよくまぜ合わせる。はちみつの量は、甘みの好みで加減して。冷えると固まってしまうので、冷蔵庫で冷やさないこと。残ったら冷蔵庫で3日ほど保存可能だが、使うときは湯煎にかけてとかす。

スペイン風オムレツ

<材料>(2〜3人分)
じゃがいも …1個
にんじん …1/4個
グリーンアスパラガス …2本
卵 …3個(Lサイズ)
ココナッツオイル …大さじ1
塩 …小さじ1/4
こしょう …少々
パセリ …少々

<作り方>
1.じゃがいも、にんじんはそれぞれさいの目に切る。アスパラは根元の硬い部分をピーラーでむき、1cm幅に切る。卵はときほぐし、塩、こしょうを加える。
2.小さめのフライパン(直径16cmほど)にココナッツオイルを温め、1の野菜を入れて弱めの中火でいためる。野菜に油が回ったら、とき卵を流し入れ、軽く全体をまぜたら蓋をし、弱火で10〜15分焼く。
3.底に焼き色がつき、全体の7割ほど焼けたら、フライパンに大皿をのせて返し、滑らせるようにフライパンに戻し、裏面も焼き色がつくまで約5分焼く。器に盛り、パセリを飾る。

魚介とトマトのレッドカレー

<材料>(2人分)
えび …4尾
トマト …1個
赤パプリカ …1/2個
にんにく(つぶす) …1かけ
玉ねぎ …1/2個
ココナッツオイル …大さじ2
クミンシード …大さじ1/2
水 …1カップ(200ml)
カレー粉 …大さじ1
チリパウダー …小さじ1
サフラン(あれば) …ひとつまみ
塩 …小さじ1/4
こしょう …少々

1.えびは尾を残して殻をむく。トマトはざく切りにする。パプリカはひと口大に切る。玉ねぎはみじん切りにする。
2.鍋にココナッツオイル大さじ1、クミンシードを入れて弱火でいためる。香りが立ったら、にんにく、玉ねぎを加えて玉ねぎが透き通るまで弱火でゆっくりいため、一度とり出す。
3.ココナッツオイルを足し、えびを入れていためる。香ばしくいためたらトマト、パプリカを加えていため合わせ、油が回ったら2を戻し入れる。
4.水を注ぎ、カレー粉、チリパウダー、サフランを加え、トマトが煮くずれるまで中火で10分ほど煮る。こしょうで味をととのえる。

食べてよし、塗ってよしのココナッツオイル。健康面からも美容面からもまだまだ人気は続きそうです。気になったらさっそく試してみて!

取材協力 : 主婦の友社

アルツハイマーの改善&予防に!ココナッツオイルでボケずに健康」
「アルツハイマー病が、ココナッツオイルで治療できること」を米国医師メアリー・T・ニューポート氏が発見し、日本でも、ココナッツオイルが注目されています。この本では、なぜ、ココナッツオイルが、アルツハイマー病に効くのかを、ていねいに紹介します。さらに、この本ではココナッツオイルの特徴や入手方法、おいしい食べ方もたくさん紹介。ココナッツオイルは認知症の治療のほか、予防効果もあり、アンチエイジング効果の研究結果もあります!美容や健康が気になる人も、ぜひ挑戦してみてほしい食品です。

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