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インタビュー

料理研究家・小田真規子さんが教える、絶妙な焼き加減の「目玉焼き&スクランブルエッグ」を作るコツ

【自炊の教科書レシピVol.2】料理初心者さん向けのレシピ本を執筆された著者の方をゲストにお迎えして、料理のキホンと自炊のコツをレクチャーいただきます。自著の中から、初めての料理にオススメのレシピも合わせてご紹介。肩肘張らずに楽しく自炊を始めてみませんか?

【今回のゲスト】料理研究家・小田真規子さん

連載第2回のゲストは前回に引き続き、多くの料理雑誌でレシピをご提案し、NHKの人気番組「あさイチ」や「きょうの料理」にも出演されている、料理研究家の小田真規子さん。

昨年発売した『自炊のトリセツ』(池田書店)をもとに、連載第1回では、自炊を始める際に知っておきたい「料理の失敗回避法」「上達が早くなるポイント」を小田先生に教えていただきました。

全5回でお送りする小田先生のレクチャーの第2回目は、料理初心者の方におすすめの食材「卵」の基礎知識と、失敗しらずのレシピのコツを詳しく解説していただきます。

小田 真規子さん

料理研究家・栄養士。女子栄養大学短期大学部卒業後、アシスタントを経て料理研究家に。健康に配慮した、誰もが作りやすく、おいしい家庭料理をテーマに、雑誌・TV・webなどでオリジナルレシピを紹介。身近な材料を生かしたわかりやすいレシピが年代を問わず支持され、手軽なつくりおきや、料理の基本などの著書は100冊を超える。また、スタジオナッツ代表としてフードディレクターを務め、企業へのメニューアドバイスやレシピ提案のほか、広告・宣伝、販促などをサポートするフードスタイリングやコーディネートも多数行っている。インスタグラムでは、独自の視点から毎週料理のコツを発信中。
【Instagram】studionutsnuts 小田真規子(パプリカマキコ)

卵料理を極めたら料理上手

小田真規子さんが、料理初心者の方におすすめするレシピ連載、1回目となる今回のテーマは「卵」です。

「卵は、多くの方が毎日のように口にする食材の一つですよね。値段も手頃で、コンビニでも買える身近な食材なので、たとえ失敗したとしてもそれほど後悔せずにすみますし、料理初心者の方が扱うには最適な食材ではないでしょうか。
卵料理への挑戦は、自炊のスタートラインともいえると思います」(小田先生)

実は、料理に慣れている人でも意外と知らない「卵料理」の基礎知識。自炊スタート時にしっかりマスターしておくと、料理に対する自信がつくと小田先生。

「卵は、いろいろな使い方ができる食材です。メインをサポートしてくれる素材でもあるし、卵黄と卵白を分けて使うこともできます。卵を溶きほぐすとまた別の形状になるので、用途も幅広いですよね。

目玉焼きであれば、卵黄がトロッとしていると家族から絶賛されたりもします。仕上がり具合によって、人が盛り上がったり、盛り下がったり(笑)。卵って、すごくエモーショナルな食材なんです。卵料理を極められたら、料理上手といえますね」(小田先生)

一見簡単そうな目玉焼きも、初心者の人が作ろうとすると黄身が理想の固さにならなかったり、卵を割るときに黄身を潰してしまったりなんてことも。そこで今回は、覚えておくと便利な「目玉焼き」「スクランブルエッグ」の作り方のコツを紹介します。

絶対失敗しない「目玉焼き」のコツ

 

材料(1人分)

卵…1個
塩…少々
サラダ油…小さじ1
※濡れ布巾とへらはすぐに使えるように準備しておく。

作り方

1.フライパン小(20cm)にサラダ油を入れて中火にかけ、1分ほど加熱して油を広げる。卵を別の容器に割り入れ、中央にそっと流し入れる。

POINT

  • 【余熱は短く!】フライパンの余熱は短めに、油は入れすぎないこと。
  • 【卵の直割は×】卵はフライパンに直接割り入れず、あらかじめ割ったものを流し入れると、黄身が割れるという失敗を防げます。

2.そのまま30〜40秒焼き、写真のように白身に火が通ったら濡れ布巾にのせて20〜30秒おき、白身に塩をふる。

POINT

  • 【濡れ布巾で余熱を利用】濡れ布巾にのせて温度を下げることで、白身と黄身に均一に火が入り、焼きすぎを防げます。
  • 【白身に塩をふる】白身の部分に塩を加えると、固まりやすくなります。

  

3.再び中火にかけて、2分ほど焼く。

POINT

  • 【失敗したら二つ折り】黄身が割れて失敗した!というときは、二つ折りにすればOK。

 

ふわとろ仕上げ「スクランブルエッグ」のコツ

材料(1人分)

卵…2個

<A>
牛乳…大さじ1
塩、こしょう…各少々

バター(できれば冷えたもの)…10g
※ゴムべらと濡れ布巾はすぐに使えるように準備しておく。

作り方

1.ボウルに卵を割り入れ、卵黄を菜箸でつついて割り、箸先をボウルにつけて30回ほど切るように混ぜる。Aを加え、さっと混ぜる。

POINT

  • 【箸先はボウルに密着】混ぜる時にこうすると卵液に空気が入らず、卵が固まりやすくなります。
  • 【白身を切る】混ぜた後に箸を何度か持ち上げると白身が切れ、滑らかな卵液に。食感がよくなります。

2.フライパン小(20cm)を中火で2分熱し、バターを入れる。バターの形が半分残るくらいになったら、高めの位置から卵液を注ぐ。

POINT

  • 【卵はバターが溶けきらないうちに注ぐ】バターの粘りによってフライパンの温度が一定に保たれ、卵にゆっくりと均一に火が通ります。

3.10〜15秒そのまま待ち、周りが固まってきたら、ゴムべらで*フライパンに沿って手早く大きく5回、外から中へ混ぜる。

4.火から外して濡れ布巾にのせ、4〜5回さらに大きく混ぜて、余熱で好みの硬さになるまで火を通す。

POINT

  • 【余熱で火を通す】卵は火が通りやすいので、コンロの上で作業し続けると加熱しすぎることも。卵が固まり切っていない状態でフライパンを火から外し、濡れ布巾にのせて熱をやわらげ、卵の火の通りを見ながら仕上げます。




「初心者の人が料理を始めようとなった時、つい派手なメニューに手を出しがちですが、まずはぜひ、卵料理を練習してみてください。コツさえつかめば必ず成功しますし、何よりうまくいくととっても気持ちが盛り上がりますから(笑)。卵は1個でも大きな達成感が得られる、とってもお得な食材なのでおすすめですよ」(小田先生)

いかがでしたか? 毎日の料理に欠かせない「卵料理」、ぜひコツをマスターしてもっとおいしく楽しんでみてくださいね。

次回は、『自炊のトリセツ』の中から、おいしい出汁が出る骨付き肉「鶏の手羽元」を使ったレシピをご紹介していきます。お楽しみに!

(TEXT:上原かほり)

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長年ビギナー向けの料理書を手がけ、料理初心者の気持ちを知り尽くした料理研究家・栄養士の小田真規子先生が手掛ける自炊本。砂糖・塩・酢・醤油・味噌の5つの基礎調味料を使った、わかりやすく簡単で、絶対に失敗しない料理のコツを紹介します。

絶対に失敗しない卵料理(ゆで卵、味玉、ふんわりやわらかい卵焼き、卵とじなど)や、節約&使いやすい食材の超簡単レシピ、焼く、煮る、炒めるなどの基本の工程をマスターするレシピや炊飯器で一気に三品作るレシピなど、料理の基礎を楽しく覚えられる本です。

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