【食材の効果的な食べ方 Vol.20】管理栄養士おすすめ食材の栄養素を、効果的に摂取する方法をご紹介。「栄養価」を高めるひと工夫とは? また、栄養素を損なわないようにする調理法は? 旬食材の栄養素を効果的に、おいしく食べられるコツをお届けします。
今が旬の長ネギ。白い部分は淡色野菜ですが、緑色の部分は緑黄色野菜に分類されます。生食するとネギの香りを楽しめ、じっくり火を通すことでネギ本来の甘みを楽しむことができ、さまざまな調理法で活用できる野菜のひとつです。
香りの成分である硫化アリルの一種「アリシン」には、新陳代謝を高めて血行促進したり、抗菌・殺菌作用の働きがあるため、喉の痛みや咳を和らげたりと風邪の初期症状におすすめです。また、抗酸化作用のあるビタミンCやβカロテンも含まれるため、寒さが増すこの時期にはぴったりの食材です。
長ネギの香り成分であるアリシンは、揮発性があるため、食べる直前に切るのがおすすめです。また、水に溶けやすい性質のため、アリシンの効果を得たい時は「生食」するのがベスト。作用が強い分、過剰に摂取すると胃を刺激してしまうので注意も必要です。
長ネギは白と緑のコントラストがはっきりしているものがおいしいといわれています。
他には、
・葉先までハリがあるもの
・みずみずしくフカフカしていないもの
・ツヤがあり切り口が新鮮なもの
保存する場合は、新聞紙にくるんで冷暗所がおすすめです。カットしたらラップをして冷蔵庫に入れましょう。また、食べやすい大きさに切ってから冷凍しておくとすぐに使えて便利です。寒さが増すこの時期に、旬の長ネギで風邪予防していきましょう。
管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。