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コラム

焼く・炒める・煮る・茹でる…なんでも作れる!料理家・今井真実さんのフライパンの選び方

菱 路子

キッチングッズマニアな料理ライター

【今週のおすすめの一冊 vol.69】編集部が特に「おもしろい!」と注目した料理にまつわる本をピックアップし、気になる中身をご紹介します。今回は 『フライパンファンタジア(毎日がちょっと変わる60のレシピ)』(家の光協会)についてご紹介します!

焼くだけじゃない!フライパンの可能性

『フライパンファンタジア(毎日がちょっと変わる60のレシピ) 』は、フライパンの可能性を広げてくれるレシピ本です。

毎日のごはん作りに欠かせない調理道具の代表格、フライパン。クックパッドでも、フライパンを使って調理するレシピがたくさんありますね。

フライパンといえば、焼いたり炒めたりといった料理で使われることが多いですが、その2つ以外にもさまざまな活用方法がある、ポテンシャルの高い調理道具なんですよ。

本書はそんなフライパンの可能性について、SNSで話題の料理家・今井真実さんが試作を重ねた珠玉のレシピが集められています。

掲載されているレシピでは、フライパンは焼く、炒めるだけでなく、煮る、茹でるなど、様々な調理をする道具として大活躍しています。「このレシピでは、どんな調理をするのかな?」とチェックするのも楽しいですよ。

大きさは?いくつ必要?フライパンの選び方

フライパンは非常にたくさんの種類があり、どのサイズのものをいくつ持てばいいのか、わからなくなってしまいますね。

本書の中で、今井さんは大小2つのフライパンを持つことをすすめています。

ミニフライパン(14cm~20cm)

熱伝導がよく、さっと副菜を作りたいときや朝食作り、お弁当作りなどに活躍する、小回りのきくサイズです。

中サイズ、大サイズ(24cm~28cm)

メイン料理全般、炒めもの、パスタなどにも重宝するサイズ。蓋があれば、4人分の蒸し料理も作れますよ。

また、おすすめのフライパンとして、BALLARINI(バッラリーニ)のフェラーラシリーズが紹介されています。
フライパンを新調したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ご飯と食べたいメインおかず「鶏もも肉のジューシーソテー ミニトマトソース」

今回は、「フライパンファンタジア」掲載レシピの中から「鶏もも肉のジューシーソテー ミニトマトソース」のレシピをご紹介します。

鶏もも肉の皮を丁寧に焼いてパリッと仕上げ、中は肉汁あふれるジューシーな仕上がりに。半分に切ったミニトマトをフライパンで煮崩したソースが爽やかな酸味で、鶏肉の油っぽさを中和してくれます。

鶏もも肉とミニトマトのエキスをご飯に絡ませてワンプレートで食べると、たまらないおいしさです。

鶏もも肉のジューシーソテー ミニトマトソース

材料

鶏もも肉…400g
塩…4g(肉の重量の約1%)
こしょう…適量

【A】 にんにくのすりおろし…1かけ分
酒…大さじ1/2

ミニトマト…10個
オリーブオイル…大さじ1/2

作り方

下準備 鶏肉は調理の30分前に冷蔵庫から出し、室温に戻す。

1. 鶏肉は皮と身の間の脂肪や、身からはみ出た皮を取り除く。塩、こしょうを振って10分ほど置く。

2. 1の鶏肉の水気をふき取り、フライパンに、皮をピンと張りながら、皮目を下にして置く。弱火で5分焼いたら、オリーブオイルを加えてアルミホイルをふんわりとかぶせる。弱めの中火で12分焼いたら、きつね色に焼けているか確認する。焼き目が浅い部分は菜箸で押さえ付ける。

3. 鶏肉を裏返し、アルミホイルをはずして弱火で2分焼く。側面も焼き色をつけ、油切りバットにあげて休ませる。

4. ミニトマトを半分に切る。Aと共に肉汁の残ったフライパンに入れ、中火で5分ほど絶えず混ぜながら煮くずす。

5. 3でバットに落ちた肉汁を4のフライパンに戻してひと煮立ちさせ、味見をして塩ひとつまみ(分量外)入れる。鶏肉を器に盛り付け、4をかける。

60種類のフライパンレシピを収録

今回ご紹介した鶏肉のソテーの他にも、メイン料理や野菜の名脇役、ご飯ものなど60種類のフライパンレシピが収録されています。

どのレシピも、調理方法がとてもシンプルで作りやすく、それでいて素材のうまみを引き出せるので、何度でも作りたくなることでしょう。

最後に、著者の今井真実さんから、クックパッドニュース読者へ向けたメッセージをいただきましたので、ご紹介します。

「クックパッドニュースをご覧の皆様、こんにちは。料理家の今井真実です。この度、全てフライパンで作ったレシピを収録した『フライパンファンタジア』(家の光協会)を発刊しました。

フライパンレシピといえば、炒めたり焼いたりをイメージされるのではないでしょうか?最近では揚げ物をされる方もいらっしゃるかもしれませんね。

『フライパンファンタジア』ではそれだけではなく、茹でたり、蒸したり、料理で必要な加熱調理を全てフライパンで作る方法を提案しています。

『ファンタジア』は元々は音楽用語です。形式にとらわれず自由に展開された曲のことを言うのだそう。この本を読んだ皆さんが、フライパンを自由に使いこなし、おどるような気持ちで料理が出来ますように、との願いを込めてこのタイトルをつけました。

さっと出来るもの、じっくり向き合うもの様々なシチュエーションのレシピがあります。共通しているのは『約束された美味しさ』。ぜひ手に取っていただけると嬉しいです。」(今井真実さん)

フライパンを自由に使いこなし、調理のバリエーションを広げたい!という方は、本書をぜひチェックしてみてください。

(TEXT:菱路子)

フライパンファンタジア(毎日がちょっと変わる60のレシピ)』(家の光協会

執筆者情報

菱 路子

料理ライター、モノライター、編集者。料理関連の会社に勤めるかたわら趣味で立ち上げたお弁当ブログがきっかけとなり、ライターとしてのキャリアをスタート。料理コラムの執筆やレシピ提案、料理写真撮影などで活動中。キッチングッズマニアで、ネットでグッズ情報を探すのが大好き。ITエンジニアの夫、小学生の娘、キジトラ猫と暮らしています。

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実績・お仕事

・クックパッドニュースでレシピ記事を1000本以上執筆。
・株式会社 朝日デジタルラボの運営する情報サイト「moovoo」でレビュー記事執筆。
・その他、会員制サイトの料理コラムなどを担当。

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