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サバなどの青魚には不飽和脂肪酸であるDHAやEPAが多く含まれています。これらの脂は体に良い脂とされ、動脈硬化の予防に役立ちます。漢方でいうと、サバには血の巡りを良くし 身体を温める作用と、胃を元気にして体力を付けてくれる気を補う作用があり、イライラした気分を解消する効果もあるといわれています。
近年北欧産の非常に脂が乗ったサバも出回っていますが、気を補うにはあまり適しません。適度な脂量の物を用いるようにしましょう。
薬膳の考え方で、サバと組み合わせると良い食材をご紹介します。
サバとトマトを一緒に煮込むと血流の改善が期待できるので、月経痛や頭痛の改善に効果的です。
カレー粉にはウコン(ターメリック)、クミン、胡椒、カルダモン、シナモン、陳皮などが含まれています。これらスパイスの特有の香りで食欲を増進させてくれ、さらに 消化不良も改善し、胃を健康にしてくれるという薬膳的な効能があります。サバとカレー粉の組み合わせは食欲不振を解消にぴったりです。
サバの味噌煮にしょうがを入れることで、気を巡らし、憂うつな気分を解消 します。
サバと相性の良い食材を全て合わせれば、血の巡りを良くし、体を温めるのでおすすめです。
旬のサバはシンプルに塩焼きも美味しいですが、血の巡りが悪くなり、体が冷えがちな冬は、他の食材と組み合わせてサバの薬膳効果を高めましょう!
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