【ドキュメンタリーレストラン ゼロ vol.4】出張料理人・ソウダルアさんが、日本中で日々失われていく食材をメインに据えたコース料理を考案し、そのレシピをお届けします。連載第4回目のテーマは、賞味期限間近な食材を活用した「フードロスメニュー」。素敵な6品の料理へと姿を変えていく、アイデアフルなレシピたちをご覧ください。
友人を介して紹介された、次世代のフードロスサイト『トクポチ』。現在サービス準備中のこのサイトでは、「賞味期限間近」などのワケあり商品をお値打ち価格で販売するそうです。しかも、発売から1カ月経過した商品については「価格0円」で販売するとのこと。
誰もが飢えない社会を目指すという運営会社の理念に共鳴し、ドキュメンタリーレストラン ゼロのさらなる発展にもつながると思い、一足先に利用させてもらいました。
そして、届いた食材がこちら。
これらを組み合わせながら、少し、新鮮な野菜たちを加えつつ、料理をしてみたいと思います。
届いた食材に、材料欄の※印の食材を加え、6品のメニューをつくってみました。
あえて分量は載せていません。その時、手元にある食材を組み合わせて、皆さんも楽しんでみてください。
つくり方もご参考までに。
冷凍ローストビーフ
※サラダリーフ
※トマト
※カッテージチーズ
オリーブオイル
1. ローストビーフを手で食べやすいサイズにちぎり、サラダリーフに乗せる。
2. カットしたトマト、カッテージチーズ、オリーブオイルを散らして完成。
冷凍サンマフィレ
※トマト
オリーブオイル
パセリ
1. フライパンにオリーブオイル、カットしたトマトを入れ、弱火で火にかける。
2. 沸いてきたら、サンマフィレを入れ、蓋をして蒸し焼きにする。パセリをかければ完成。
中華野菜ミックス
アクアパッツァの残り出汁
1. 野菜ミックスに対して、倍量の水を入れ、アクアパッツァの残り出汁を加え、軽く煮込む。
2. お好みで塩や胡椒を足せば完成。
鶏むね肉
ローズヒップティー
フルール・ド・セル(塩)
1. ローズヒップティーを半分量のお湯で煮出す。
2. ティーパックを取り出し、塩を入れ、焦げないように水分を飛ばしながら、塩に色と香りを移し、ローズヒップソルトをつくる。
3. 鶏むね肉は皮目を下にして、蓋をして、弱火で15分ほど火入れする。
4. 蓋をとり、ひっくり返して、3〜5分火入れすれば完成。仕上げにローズヒップソルトを散らす。
冷凍ニョッキ
冷凍ほうれん草
エクストラバージンオリーブオイル
フルール・ド・セル(塩)
1. 冷凍ほうれん草を同量の水とEXVオリーブオイル少々、塩少々でひと煮立ちさせ、ミキサーにかけてソースに。
2. 冷凍ニョッキを合わせれば完成。
鶏むね肉
米
レモンピール
シークワーサーシャーベット
フルール・ド・セル(塩)
1. 炊飯器に研いだ米、刻んだレモンピール、シークワーサーシャーベット1スプーン、塩少々、鶏むね肉の順番に入れ、炊飯スイッチを押す。お水は基準値でOK。
2. 炊き上がったら、鶏肉をカットして、炊き上がったお米の上に乗せれば完成。
これが、0円で食べられる未来がやってくるなんて、本当に素晴らしい。
ゼロフードロス、ゼロウェイスト、ゼロマネー。僕の描いたそんな絵空事が少しずつ、現実へと近づく足音が聞こえてきました。
大阪生まれ。5歳の頃からの趣味である料理と寄り道がそのまま仕事に。“美味しいに国境なし”を掲げ、日本中でそこにある食材のみを扱い、これからの伝統食を主題に海抜と緯度を合わせることで古今東西が交差する料理をつくる。現在は和紙を大きな皿に見立てたフードパフォーマンスを携え、新たな食事のあり方を提案中。
【フードパフォーマンス映像】
https://vimeo.com/275505848