【料理研究家が教える作りおきのコツ】毎日のごはんはラクにおいしくしたいけど、忙しくてなかなか難しい……。そんな方におすすめするのが「作りおき」。でも、どこから始めたらいいの?という方に、作りおきのプロで料理研究家・鈴木美鈴さんが、これを知っていればできる! 「作りおきのコツ」をお届けします。普段の献立にも役立ちそうな調理法や手順などのアイデアも必見です。
ジメジメとした梅雨は、食欲がわかないという方が増える時期です。そこで今回は、そんな方へ向けて、作りおきの達人・料理研究家の鈴木美鈴さんに、「食欲がアップする食材や調味料」を教えてもらいました。
まずは食欲が落ちているときでもサッパリ食べられる、食材&調味料について伺いました。
食材としては、めかぶやもずくなどの海藻類。「食欲がダウンしているときでも、サラサラ食べられますよ」(鈴木さん)
食欲がないときは、コッテリしたものはあまり食べたくないもの。「お酢やレモン汁など酸味がある調味料は、食欲が増すのでおすすめです」
「カレー粉も食欲増進効果があります」
スパイシーなカレーなら、食欲がないときでも不思議とペロリと食べられそうですね。
次は最初にピックアップしてもらった食材や調味料を使う、レシピを教えてもらいました。
「トマトや豆腐など切るだけの食材などと合わせてサラダにするのがおすすめ。めかぶは、納豆と混ぜてご飯にのせると、サラサラっといただけるので食欲がない時にピッタリ」(鈴木さん)
「おすすめはやはり酢の物やマリネ。あとお肉を焼くとき、少しお酢を加えるだけで、甘辛い味付けの中にさっぱり感が出るのでお試しを」
「マリネ液にカレー粉を混ぜると、酸味もあり食欲倍増。オイスターソースとカレー粉は相性がいいので、混ぜて冷奴にかけたり、野菜と和えてサラダにしたりしてもいいですね」
最後に梅雨時期でバテ気味という方たちに向けて、鈴木先生から応援メッセージをお届けします。
「じめじめと蒸し暑い時期は、食欲が落ちてしまいますよね。そんな時は無理に食べようとせず、自分が好きなものを飲んだり食べたりするといいでしょう。
食欲がない時は疲れが溜まっていると言われていますので、疲労回復の効果が期待できる、豚肉料理もおすすめです。
食欲が増進する調味料や食材などを使い、じめじめした梅雨時期を乗り切りましょう」
食欲がわかないときは疲れが溜まっているとき、そう考えてゆっくり自分をいたわることも大切ですね。そんなときも作りおきレシピがあると、いつも台所に無理して立たなくても済むので助かります。ぜひプロのテクを活用してみてください。
※ メイン写真は記事をイメージして選定させていただきました
保存状況により、保存期間は異なりますので、なるべく早く食べきりましょう。
- 冷蔵庫で保存…常温での保存は避ける
- 清潔な保存容器を使用する…水滴や汚れは腐敗の原因に
- 取り分け用の清潔なスプーンなどで取り出す…口に直接入れるスプーンや手でさわるのはNG
- 作った日付を記しておく
- 冷蔵の場合は、2〜3日を目安に早めに食べきる
料理研究家。トータルフードコーディネーター。クックパッド公式アンバサダー。作りおき・お弁当を得意とし、素材の味を大切に心と身体にやさしい家庭料理を考案、発信している。ウェブ・雑誌・企業へのレシピ掲載をはじめ、数々の料理コンテストにて受賞歴あり。著書に『盛るだけ つめるだけ 毎日かんたん 作りおき おかず』(オーバーラップ)。クックパッドにも絶賛投稿中
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