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“業務用”のスーパーや商品って本当にお得?覚えておきたい「上手な買い方5か条」

クックパッドニュース編集部

日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、家計管理のコツや食費節約の方法を教えていただきます。お金がなかなか貯まらない…とお悩みの方も、このレッスンで丸山流節約術を学んで、貯め上手・遣い上手になりましょう!

人気の業務用スーパーやホールセールといった業務用の商品を一般の人でも買える時代になりました。会員制として年会費を払うことで会員価格で購入できるスーパーもあれば、誰でも通常のスーパーのように購入できる業務用スーパーもあります。年会費がかかる場合は、年会費を払ってもそれ以上にお得になるかどうかも考える必要があります。注意すべき点は、年会費を支払っているのだからと必要以上に購入したり、レジャー代わりにしてしまうことです。まとめ買いも計画性がないと、使い切れずに傷んでしまいムダになってしまうことも。また、レジャー代わりにすることであれもこれもと物珍しさや見た目に惑わされて、気がつけば1万円を軽く超える会計になってしまうこともそうめずらしいことではありません。一見お得に見える業務用スーパーも使い方次第でお得にもムダにもなってしまいます。上手な業務用スーパーとの付き合い方をご紹介します。

その1:使い慣れたアイテムに絞る

あれもこれもお得に感じてしまう業務用スーパーですが、買うべきものは定番のものです。その理由は、使ったことがない、使い慣れていない食材やアイテムを冒険するのに業務用はリスクが高いからです。業務用は量が多いので、買ってはみたものの気に入らないアイテムを保存、保管するスペースがムダになります。また、使用頻度が低いアイテムは業務用で購入しても消費に時間がかかってしまい、賞味期限切れになることがありますのでおすすめしません。例えば、業務用のドレッシングは量も多く割安感はありますが、ドアポケットを占領しますし、1種類の味をずっと使い続けなければいけません。家族の人数が多くサラダをよく食べるのであれば消費も早いかも知れませんが、大抵の場合は味に飽きてしまうことも。同様に業務用のジャム使い慣れない調味料類が挙げられるでしょう。

その2:小分け冷凍できるものがおすすめ

業務用かつ使い慣れた食材とは、人それぞれ違うと思いますが、肉類を例とするなら、鶏むね肉や鶏もも肉をキロ単位で購入して、味付けや小分けして冷凍ができるものが良いでしょう。他にもソーセージやピザ用チーズ、トマト缶(2.5キロ)など使用頻度に応じて小分け冷凍ができるものがおすすめです。とは言え、冷凍庫の容量にも限度がありますので、空きを考えながら購入しましょう。

その3:グラム単位で計算する

グラム単位や1個あたりで金額を計算してから買う習慣を持つと、業務用スーパーはよりお得に買い物ができます。業務用だからと言って、全ての商品が安いとは言い切ることができません。商品によっては、スーパーのPB商品やスーパーやドラッグストアのセール品の方が安い場合があります。最近は、パッケージ変更で中身が少なくなって価格が据え置きの実質値上げも増えていますので、日頃から価格チェックはグラム数をチェックしてどちらがお得か比較するとより賢く上手にお買い物ができるようになります。

その4:使い切れる容量を買う

乾物や乾麺、粉類も大袋でお得感があります。これらも保存場所や頻度を考えて購入しましょう。よくパスタを食べるのであれば、5キロ入りの業務用を買ってもムダになることはないでしょう。パンは、冷凍もできますが肉など優先的に小分け冷凍をすると、なかなかパンまで冷凍するスペースに余裕がありません。数日中に食べ切れるくらいの家族の人数分までに抑えておくのがベストです。パンケーキミックスなど大容量かつなかなか使い終わらないものは、クックパッドの使い切りレシピが参考になります。

その5:嗜好品は業務用で買わない

お菓子やジュース、お酒、菓子パンなど嗜好品を業務用で買うときには注意が必要です。イベント等で予算があってまとめて購入するのであればお得になりますが、自家用消費の場合は必要以上に飲食してしまう可能性があります。単価で考えれば安上がりかも知れませんが、あればあるだけ食べてしまうのであれば、結果的には高くついてしまうでしょう。

業務用スーパーは全てが大容量かと言えばそうではありません。一般の消費者向けの使い切りサイズも売られています。それらも安い場合とそうでない場合がありますので、上手に使い分けるようにしましょう。お得に業務用スーパーを使いこなせるか否かは、人それぞれですが、その場の雰囲気に飲まれやすい人は注意すべき場所となり、冷静にグラム単位で考えられて、要不要を判断できる人にとってはお得な場所となるでしょう。中には専用の冷凍庫の購入を検討する人もいますが、家族の人数や業務用スーパーへの買い物の頻度、冷凍庫の購入費用、電気代も併せて検討しましょう。

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。 公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>

執筆者情報

クックパッドニュース編集部

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