発酵食として注目されるぬか漬け。熟成させるのがちょっと面倒、と思ってる人にもおすすめな「ぬか床」のある生活をご紹介。“料理が楽しくなるモノ”が買えるマルシェアプリ『Komerco -コメルコ-』編集部に、誰でも簡単にできるぬか床を教えてもらいました。
こんにちは、Komerco編集部です。
ここ数年、美人を作る食として発酵食品が話題です。日本の生活の中には、納豆に甘酒、醤油、味噌など、たくさんの発酵食品が根付いており、そのひとつにぬか漬けも含まれます。
そもそもぬか漬けとは、野菜に含まれる乳酸菌が、ぬかに含まれるタンパク質や糖と合わさることで発酵した漬物のこと。植物菌乳酸菌のほかにも酵母菌なども含まれ、さらにぬかには疲れにくい体に必須のビタミンB1も豊富。美容と健康にいいというのも納得ですよね。管理が難しそうというイメージがあるかもしれませんがご安心を!誰でも簡単にできるぬか床と、昔ながらの道具である甕(かめ)をご紹介します。
ぬか漬けを作るうえで欠かせない「ぬか床」。材料は、米ぬかと塩、水とシンプルですが、熟成させるまでが素人には難しいところ。また、一般的にぬか床は、ぬか床を慣れさせるための「捨て漬け」と呼ばれる試し漬けが必要で、実際に野菜を漬けられるまでに時間が必要です。
熟成した状態で試し漬けが必要なく、すぐに野菜を漬けることが可能なぬかもあるんです。
もう一歩こだわりたいなら、昔ながらの甕でぬか床を育ててみませんか?深さや径の広さがたっぷりとある甕なら、佇まいがシンプルで現代のライフスタイルにも馴染みます。
綺麗に洗って乾燥させた甕の中に、熟成済のぬかを入れたら準備完了。洗ってカットした野菜を漬けていきましょう。
適当な大きさにカットした野菜をぬか床に沈め、その上からぬかをかぶせます。野菜とぬかの隙間をなくすように軽く押して空気を抜き、あとはそのまま浸かるのを待つだけ。野菜の種類にもよりますが、これからの夏の時期はだいたい6時間程度、春や秋は12時間、冬場は1日でできあがります。
ぬか床は毎日かき混ぜることが大切です。底まで空気を入れるように、しっかりと混ぜてあげましょう。もしぬか床に水分が出てきたら、溜まった水を捨ててください。
また、ぬか床の最適な保管温度は15〜25度で、基本的に常温で保管するもの。もし夏の暑さが気になるときは、冷蔵庫の野菜室で保管してください。ただし温度が下がりすぎると発酵がストップしてしまうため、冷蔵保存する場合もときどき常温に出してあげることが大切。旅行に行く際などは、野菜室に入れておくと安心ですね。
食べきれなかったぬか漬けは、ひと工夫加えるとまったく違うメニューに。まずおすすめしたいのが、ポテトサラダの具として使うこと。ぬか漬け特有の酸味がいいアクセントになるので、浸かりすぎた野菜を消費したいときにも役立ちます。
意外に思うかもしれませんが、栄養価の高いアボカドはぜひ挑戦してほしい野菜。半分に切って種を除き、皮を剥いたアボカドを漬けるだけで、まるでチーズのような風味に。お酒のアテにぴったりなひと品になります。
炊きたてのごはんにお味噌汁、そしてぬか漬け。これだけで立派なごはんの完成です。
ぬか漬けは野菜の食物繊維も取れて、栄養バランスもよし。回数を重ねるごとに自分なりの好みの漬かり方もわかってくるので、ゆっくりと自分だけのぬか床を育ててみてください。